山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

上野千鶴子、最後の授業

ロンドン31日目。

今日は、制作したDVDがもうすぐ発売になるので、そのお知らせです。

今年の3月に東大を早期退職された上野千鶴子さんの最終講義をDVDにしました。



(クリックすると、全体がお読みになれます)

3月にやるはずだったものが、11日の地震により延期され、7月に行われたものです。

最初に「最終講義をする」と上野さんに聞いたとき、絶対撮りたい!と思いました。

そこで、企画を立て、テレビでやろうとしたのですが、「講義を全部放送するのは難しい」と言わました。

が、細切れしたら意味がないと思い、いろいろあたったところ、講談社の方が引き受けてくださり、DVDとなりました。

テーマは、フェミニズム40年の歴史を振り返る…です。

日本のフェミニズムは、なにをやってきたのか、

その間、女性たちはどう変わって行ったか、

また、この40年は、上野さんが、京都大学で学生運動をやっていた頃から現在までと重なります。

フェミニズムとは、女も男並みになろうとした思想ではない…

などを初め、フェミニズムとはなんだったのか、なにを目指しているのかが、よおくわかります。

この他、東大安田講堂前にて、上野さんが、「学生運動とはなんだったのか」について語ったり、女子高生の頃の写真、イケイケ助教授時代の写真を披露してくれたり、また、上野さんのきらきらと光る俳句も紹介しております。

さらに、読み物としても、小冊子によるフェミニズム用語解説、上野さんの特別インタビューなど、盛りだくさん!

日本の現代史を女性の立場から振り返ることもできます。

そして、上野さんの講義の「最後のひとこと」

これをぜひ、聞いていただきたい。

私は、現場で聞き、編集のために何度も聞きましたが、聞く度に、ぐっときます。

目が潤みます。

「しかと、その言葉、受け止めます」という気持ちになります。

この最後の言葉をぜひ、リアルにお聞きください。

2011年12月15日 講談社より発売です。DVDBOOKなので、書店にてお求めになれます。

上野千鶴子、東京大学退職記念講義ー生き延びるための思想