山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

生き物が生きているのを見るのが好き。

ロンドン32日目。

今日は、日曜なので、アニマルホームへ。

なんとか10時前に到着したので、一日、たっぷり犬と過ごすことができた。

どこが顔かわからない、モーツアルトと、ロングウォーク(長い散歩)に行きました。



アニマルホームから20分くらい歩いたところにある、カナル(運河)にゆきました。



船上生活の方もいらして、なかなかユニークな光景の場所です。



なんと、白鳥がいました。



そのあと、だった広ーい、公園へ。あいにくの天気。

正味2時間も散歩しました。



ホームに帰ってからは、猫のジミーと一緒にランチを食べた。



長い散歩をしている時、ふと、奇妙な感じにとらわれた。

もし、今、なにか事故があって、このモーツアルトという小さな生き物が怪我をしたり、命を亡くすようなことがあった場合、もちろん、私自身、悲しむし、アニマルホームの人から怒られるとは思う。

けど、本質的にこの犬の飼い主は存在しないのだから、(そもそも、遺棄されていたわけだから)、強く責任を追求されることは少ないんじゃないか。

つまり、裏返して考えると、この犬の命というのは、本当にはかないところにあるのだ…と思えてきて、胸が痛んだ。

言いたいこと、通じるだろうか。

日本なら飼い主をなくした犬の多くは、処分されてしまう。行き場がない。この犬も本質的には同じ立場にある。命なのに、生きることができない。

それを生かそうとするってことは、やっぱり立派なことだと思う。だって、犬や猫なんだよ。人間の子供ではなく。

このような小さな命をないがしろにしないでいられる場所があることがうれしい。

不思議な感覚にとらわれながら、帰路につく。

午後は、パディーという新顔の子犬と遊んだ。



生後14ヶ月のミックス。超かわいい。



黒いし、じっとしていないので、なかなか写真が撮れない。



子犬と遊んでいると、心の底から、じわじわと幸福感があふれて来る。

今日は、猫のジミーもやっと私を仲間と認識してくれたらしく、隣にすり寄ってきた。

このように、動物から親愛の情をみせられると、じわーっと愛情があふれてきて、自然と笑顔になって、なんだかわからないけど、幸せな気持ちになる。

アニマルレスキューについて、ドキュメンタリー作ろうとか、なぜ、ロンドンにいるんだよ、とか、年明けからの仕事、どーするんだよ…とかって、気持ちが全部、溶けて行く。

あーしあわせ…って思う。

犬って、猫って、生き物って、なんでこう、幸せな気分にしてくれるのだろう。

生き物が生きているのを見るのが好き。

その暖かさを感じられるのが、たまらなく好き。