山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

信頼される喜び。

ロンドン25日目。

今日はちょっと寝坊して、アニマルホームへ。

(どうして、こう、早起きできないんだろう……自分を責めながら、電車に乗りました)

が。

最近、ボランティアの仕事は減っている。

というか、ここで暮らしていた犬たちが結構、新しい飼い主を見つけて出て行くので、やることがそんなになくなったのだ。

(元々、私が担当できるような、扱いやすい犬たちは、新しい飼い主を見つけやすい)

ハスキーのニキータも、アフガンハウンドのガイも行ってしまったし。

でも、今日は、新しい犬を担当できた。

セッターのロニー君。



まだ、子犬みたいで、ものすごく元気。常に動き回っている上に、白と黒のコントラストの激しい容貌なので、写真を撮るのに苦労した。



めっちゃ、かわいい。今日は、socialize(犬の社会化…人とのふれあいを学ぶ…つまり、遊ぶ!)だけだったんだけど、初めてだから、時々、こんな感じになる。



廊下を歩く誰かに反応したり、ご飯まだかなーって感じで、背を向けられました。(悲!)

でも、基本楽しかった。

この他、散歩したのは、穏やかですっかり仲良しのモーツアルト。



私の脚の間でくつろいでいるのが、わかるでしょうか。

そして、今日、なんといってもうれしかったのが、秋田犬のコウ!



散歩に行こうと、コウの部屋に入ったら、喜んですり寄ってきてくれた。

おまけにジャンプまでして。



お散歩のあとは、socializeの時間だったので、30分くらい、コウと過ごした。

すごく甘えてきて、かわいかったー!何しろ、日本人同士(!)だからね。

でも、このコウだって、最初の頃は、こんな感じだった。



私が同じ部屋にいるのに、我関せずで、外ばかり見ていた。

今はちがうもんね。一緒にくつろげる。



私を見つめていることがわかるだろうか。

犬は相手を信用すると、アイコンタクトをとってくる。その人物をしかっと見るのである。

ここまで来ると、信頼関係が築けたことになって、犬はその人に従おうとする。目を合わせてこないのは、「関係ないもんね」と思っているから。

この、犬に見つめられる喜び!!と言ったら…。

ひとはなぜ、犬を飼うのか…を久しぶりに思い出した。

それは、信頼される喜びだ。

犬は、ひとをまっすぐ信じて来る。掛け値なしに。

もちろん、人間にも信頼関係はあるけど、時にそれは裏切られるし、関係を続けるのは結構難しい。

仕事でも、信頼されて働くけど、信頼にきちんと答えないといけない。

少しでも間違えると、信頼はすぐに損なわれる。

そして、うまくいった場合でも、仕事が終われば信頼関係も終わる。

信頼といっても、常にそれに対する対価が要求されていることが多い。

けどさ。

犬はね、一度、信頼したら、なにも要求することなく、一心にあなたを見つめて来る。この無償の愛!

これこそが、犬と暮らす喜びなんだよね。

おーそんなに、誰からも信頼されていないんですか?かわいそうに…と言われてしまったらそれまでですが、犬を飼うのは、一緒に暮らすことで、信頼される喜びをもらうためなんだよね。

犬以外の動物も同じかもしれないけど、(犬以外を飼ったことがないので)、この「信頼される喜び」って、人に生きる意欲を持たせるよね。

この信頼を裏切っちゃいけないと、真に思う。

アニマルホームでは、まだまだ人間関係はできませんが、犬からは徐々に信頼を得ている気がして、それがうれしい。

犬たちに感謝したいです。

犬バカですみません。