山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

ふたたび、捨て犬が。

ロンドン47日目。

今日は、イギリスでは、ボクシングデーと言われる休日。

国中でボクシングをするための日なので、朝から各地で試合が行われ、ストリートでも子供たちが闘い、家庭では妻と夫が殴り合っている。

殴り合い、お互いの気持ちをぶつけ合うことで素直になろうという趣向の休日です。

毎年、ボクシングデーのあとには犠牲者もでるそうだけど、お祭りみたいなものなので、気にしないそうです。

私もグローブをはめて、道ゆくひとを殴ってきました。あーすっきりした。

…なんてはずないです。嘘です。失礼しました。

ボクシングデーでお休み、というのは真実ですよ。

クリスマスの翌日(12月26日)、教会が、貧しいひとたちのために、寄付を集めたboxを開ける日だったことに由来するそうです。

平和な休日です。失礼しました。

…というわけで、今日もアニマルホームへ。

今日はボランティアが極端に少なかった。午前中は、たったひとりの担当が何匹も散歩に連れて行っていた。

しかし、午後からはぽちぽちと手伝うひとが現れた。

レセプションもボランティアの女性(70歳とかそれくらいのおばあちゃま)が担当しにやってきた。みんなで少しずつ、助け合っている感じ。

午前中は2ひきばかり散歩に行き、特別なことはないなーと少し寂しく思っていた。

撮影するものがないからね。

しかし、夕方、ボーダーコリーがやってきた。

スーパーマーケット付近で首輪もリードもなく、さまよっていたらしい。

すごくかわいいけど、とてもおどおどしている。椅子の下に隠れたり。

きっとさみしくて怖い思いをしたんだと思う。

さっそく、ホームの室内へ運ばれ、まずはマイクロチップが入っているかどうかチェック。

マーケットで買い物するときの、バーコードリーダーみたいなものを犬の身体に当てると、「ピン!」という音がして、マイクロチップが入っていることがわかった。

これをPCで読み取る。犬の年齢や出生地などがわかった模様。

とりあえず、ホームで預かることになり、ふかふかベッドと新鮮な水と優しいご飯が用意される。

それでも、コリーはびくびくしたまま。水は飲んだけど、ご飯は食べなかった。

そうだよね、不安だもんね。

ボーダーコリーは元々賢い犬だけど、このこも賢そうで、おどおどしてても、「すわれ」と言えば、ちゃんと座る。もし、飼い主が見つからなくても、どこでも貰い手のありそうな犬だ。

でも、ひとりぼっちで寂しそうだった。

今日はなんとか、一連の流れを撮らしてもらった。なかなか、難しいんです。勝手に撮ると怒られるし、かといって、許可をもらえるまで待っていると、肝心なシーンは撮り損なうからね。

信頼関係があればいいんだけど、私の英語力ではまだまだそこまでたどり着けてない。

ふー。

そのほか、今日は、レセプションで働いていたおばあさまにインタビューした。とてもはっきりしとした意見を持っている。自信をもって、動物を助けようとしていることがわかる。きりっとしてるのよね。

アニマルホームというと、ひとは極端な「動物好き」を想像するかもしれない。それを嫌うひともいるかもしれない。

「たかが、犬や猫でしょう」と。

でもね、単なる動物気違いの集団じゃないんです。

最初にこのホームを見学したとき、一番最初に説明されたのが、火事の場合の避難通路だった。

「火事が起こったとき、動物のことはいいから、あなた自身の身を守ってください。動物の命は大切ですが、彼らのために、あなたが命を落としてはいけません」

そう言われた。

「そのあたりを間違わないでね」と言われた感じ。

もちろん、火事など起こったら、絶対、犬や猫たちを助けたいと思う。彼らは鍵のかかった部屋に住んでいるから、逃げることができない。そのまま命を落とすかもしれない。

でも、一方で、鍵を開けること、犬や猫を助けることに熱心になったら、自分が死ぬかもしれない。それに、火事で突然飛び出してきた犬が危険な状態になるかもしれない。そこまで考慮しているんだなと思った。

もちろん、熟練のスタッフたちは犬や猫を助けるんだと思うけど、ボランティア初心者の私には、「まず、自分が逃げろ」と教えるんだなと感心した。

というわけで、充実の3日間だった。やっぱり、しょっちゅう行かないと内情はわからないよね。

そして、事件というのは、突然起こるからね。

さすがに疲れたので、明日はお休みして、ゆっくり眠りたいと思います。

ふー。