山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

あなたの噛んだ小指がイタイ。

ロンドン24日目。

今朝は無事、ポートベローのマーケット行ってきた。

住宅街なのに、すごいにぎわい。



元々アンティークショップの多い通りに、屋台のような店も出て、とにかくすごい人出。

イメージで言えば、原宿の竹下通りみたいな感じかな。

高架の下にも店が出ていて、パエリア、ホットドッグ、クレープ、ラップサンドなどいろいろ売っている。



手作りのケーキが美味しそうだった。写真だけ撮らせてもらった。感じのいいおばあちゃんがやっていて、
「わたしが作ったのよ」って。

通り過ぎてから買えば良かったと…少し後悔した。



結局、買ったのは、カシミアのセーター。



johnstonsという、スコットランドのメーカーのもので、99ポンド。定価は145ポンドみたいだから、かなりお買い得。



こちらは、12ポンドのTシャツ。2枚で20ポンドだったけど、そんなにいらないし…と一枚ガイ。

あと、元祖イギリスのヒートテックキャミソールみたいなのも買いました。9ポンドなり。

マーケットのあと、いつものアニマルホームへ。

お昼近くになってしまった。今日、お散歩したfoxy.



手術したばかりだから、エリザベスカラーをつけてらっしゃる。かわいい。



ジャックラッセルのパッチとも散歩した。

けど、散歩終わったら、フォクしーとパッチがけんかして、パッチにちょっと小指をかまれた。



こちらは、いつも寝ているジミー。

そんなわけで、アニマルホームに行くと、ほっとする。友達になった犬がいるから…。

人間の友達はなかなかできませんが…。

それにしても、あなたが噛んだ小指が痛い…。

(いえ、ほんの切り傷なんで、たいしたもんじゃないんです)。

来週か、さ来週にロケをすることに決めた。このまま、ぼんやりしてても仕方ないし、クリスマスになる前に、「通常の」アニマルホームの姿を撮っておきたいなーと思って。

クリスマスは、クリスマスで、また、別の雰囲気になると思うから。

こちらでは、クリスマスプレゼントに犬や猫を贈るひとが多いようで、ホームからもらわれて行く子も出る一方で、「プレゼントでもらったけど、飼えない…」という人が犬猫をもってくることが考えられる。

生き物をプレゼントにしちゃダメだよね。

でも、そんなこと言ってる場合じゃないから、こういうホームがあるんだと思う。

今日、パッチにかまれたけど、凶暴だからじゃない。私がフォクしーを触ってたら、嫉妬して怒りだしたんだ。

すっごい嫉妬深い。それもこれも、飼い主に捨てられたからだと思う。

ホームでは手厚い待遇を受けられるけど、やっぱり、自分だけの飼い主がいないのが寂しいんだと思う。

犬は縦社会を生きる動物だから、「自分のボス」がはっきりしている暮らしを望む。そして、ボスとの関係から、自分の順位を知る。

それが、わからないと、不安定になるからかわいそうだ。

もちろん、ガス室で殺されるより、ずっといいけど。

そんなわけで、働いてみないとわからないことがいろいろあるなー。

今日は、ホームに勤めている青年と話した。大学卒業後、スリランカで2ヶ月、象の飼育を学んだりしたあと、ホームに就職したという青年。

とても穏やかなひとで、「動物が好きで、動物の世話をするのが好きなので、いい職場です」と言ってた。

このホームに出入りするひとは、穏やかなひとが多い。男性は特に、物腰の柔らかいひとが多い。口数も少なく、もくもくと動物の世話をする。

日本ももしかしたらそうなのかもしれないけど、新鮮だ。

自分の属するテレビや映画や出版の世界のひとは、割と自己主張の強いひとが多いから。(自分も含め)

犬はやっぱりいいなー。