山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

みなしご犬、老人ホームへゆく。

ロンドン58日目。

今日はアニマルホームでロケ。

アニマルホームの犬が老人ホームへ、遊びに行ったり、ちょっとしたハプニングもあって、なかなか楽しいロケだった。

でも、とっても寒かった。ここのところ、ロンドン、暖かいと思って油断してたら、「なめてんじゃねー」って怒られたみたいに、がつんと寒い。

今は部屋で、ホカロンをくつ下にはり、湯たんぽをクッション代わりにしております。

それにしても、昨日は廊下に閉じ込められ、3日前はキャッシング強盗にあい、そのほかにも紅茶ぶちまけたり、いろいろトラブル続きだったんですけど、

ツイッターに閉じ込められ経験を書いたら、即座に、「私も海外で閉じ込められた」という返信が2通きた。

なるほど。海外で閉じ込めれラレルのはそんなに珍しくないようだ。鍵のシステムがちがうから、よくある話らしい。

さらに今日は、松尾スズキさんのメルマガを読んでいたら、昨年末、クリスマスの時期に小説を書くために缶詰になったホテルが、ネット状態最悪、ゴスペルのコンサートの音ががんがんに聞こえて、集中できなかった!とあった。

なるほど。

新年早々、運悪すぎる!と思っていたけど、みなさん、同じように苦労しているんだなーと思ったら、己の不幸を嘆く気がなくなった。

ひとの不幸を知って、胸をなで下ろすなんて、趣味が悪いかもしれないけど、私のような愚かものは、「不運なのは、おまえだけじゃない」って言ってもらえると救われるのだった。

そんなわけで、今日はロンドン郊外の老人ホームに行ったんだけど、背の高いおばあさんが、ひとりで踊っていて、面白かった。

いえ、すみません。認知症の方だったんだけど、(もちろん、撮影はしなかった)、楽しそうにずっと踊っているのよ。

で、近くにひとが来ると、誘って、手を取り、ワルツを踊ろうとする。

なぜ、このおばあさんが踊るのかな。過去に踊って楽しい時代があったのかな…と想像たくましくなった。

他にはテーブルにつっぷしているおばあさんがいらして、いろいろだなあと。

そんななかで、アニマルホームの犬(白いマルチーズ)が、みんなに触られているのはすてきな光景だった。

アニマルホームは動物を救う場所なんだけど、人間もこうして、動物から救われているんだよねー。

私なんか、犬に会うとたいていのいやなことはぱっと消えるもの。

今日もいろいろ犬に触れてうれしかった。

そろそろ帰国の準備に入ってます。

来週には日本に戻ってきます。

お雑煮、食べたい!