山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

帰国を前に思うこと。

ロンドン59日目。

朝起きたら、風邪っぽくて、そのまま、寝たり起きたりしていた。

アイホンでメール見たり、ツイッター読んだりして、眠くなってまた、寝て。

テレビをつけたら、「The perfect man」っていうラブコメやっていたので、ベッドのなかから見ている。

シングルマザーの母親に、17歳の娘が、恋人を見つけようとする話。母親の恋人候補は、「 sex & the city」でキャリーの恋人、ビッグのクリス・ノースが演じていた。

子供っぽいシナリオで、凡庸な展開。そのせいもあって、また、寝てしまう。

ちゃんと起きたのは、12時すぎ。たくさん寝たので、風邪もなぜか治っていた。

冷蔵庫に残っていたもので朝ご飯。

トースト半切れ、ワッフル1枚、ヨーグルト、チーズ2切れに紅茶という質素な朝ご飯。

ちなみに昨晩も同じだった。

屋根裏部屋に暮らす、貧しいお針子さんの気分だ。

ご飯のあと、ピカデリーサーカスの近くにある、三越へ行く。ここにクロネコヤマトが入っているので、別送品を送る段ボールを買いに行ったのだ。

三脚を買ったり、防寒着を買ったりして、すっかり荷物が増えたので、送ることにしたのだ。このまま、飛行機にのったら、オーバーエキセスが、すごいことになるんじゃないかと思って。

でも、日本までの宅配便のお金が12000円ほどで、すでに高いような気もした。

まあ、いいや。もう、頼んじゃったし。

そんなわけで、今日は地味に過ごす。

明日、ロケできるかもしれないと思っていたけど、連絡がないから、なしでしょう。

明日は暇だから、ハイドパークにでも撮影に行こうと思っています。なんとなく、公園の雰囲気でも撮ろうかな。

そんなわけで、ロンドンの2ヶ月もそろそろ終わりです。

結論から言うと、やっぱり来てよかった。

なにより、学校で勉強するのがすごく楽しかった。仕事だと必ず、結果を出さないといけないし、そこでは純粋な探究心だけですませられるわけでもない。

けど、学校の勉強はすべて、自分にかかってくるので、楽しかった。

友達もできたし。

あと、アニマルホームでのボランティアも体験出来てよかった。犬の世話というのは、基本的に単純な肉体労働の繰り返しであることを確認した。

動物の命を助ける…といっても、相手は生き物なので、必要なことは、すごく当たり前の地味なことなんだよね。

安心できる寝床とご飯と散歩。これを用意することなんだ、ずっと、途切れることなくね。

あと感心したのは、イギリスのボランティア層の深さ。ホントにいろんなタイプのいろんなひとが、ボランティアしている。

そして、動物関係者はみんな優しいし、物静かなひとが多かったなー。

自己実現とか勝つことばかり考えるひとは、動物の世話などあまりしないだろう。特に捨て犬の世話などは。

なんの見返りもないからね。あるのは、動物からの愛情のみ。

でも、この動物からの愛情こそ、私にとては、かけがえのない、どんな報酬より大事なものだけどね。

犬に信頼される喜びをあらためて、感じた。

ということで残り少ないロンドンの日々をのんびりしようと思います。