山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

災難続き。

ロンドン57日目。

なんかおはらいした方がいいのかしら…というくらい、アンラッキーなことが続いている。

昨晩、ちょっとトラブルがあり、たいへん落ち込みながら眠った。

幸い、今日は休みなので、午前中はほとんど寝ていて、お昼過ぎ、ようよう起きだし、日本にいる人とスカイプでいろいろ話した。

すると、不運と思えることがそうとも思えなくなり、だんだん元気が戻ってきた。

ロケは明日でラストの予定だったけど、話しているうちにアイデアが浮かび、新たなロケを考え始める。

おー落ち込んでいる場合じゃないね…と思ってスカイプをきった。

その直後である。部屋を出て、トイレに行って、戻ってきたら、部屋の鍵が内側からロックされていて、ドアが開かない。

鍵はもちろん部屋のなかである。

携帯電話もパソコンも…。

私が住んでいるところをあらためて、説明すると、3ベッドルームあるアパートの、1ベッドルームを借りている。キッチンとバスルームはもう一部屋(ベッドルーム)のひとと共有。もう一つのベッドルームは大家さんが時々やってくる部屋である。

鍵はベッドルームそれぞれとアパートの玄関、アパート全体の玄関の、全部で3つある。普段でかける時は、ベッドルームに鍵をかけて、アパートの鍵もかける。

でも、料理するためにキッチンに行ったり、バスルームに行くたびごとにベッドルームの鍵をかけたりしない。ベッドルームを出たら、短い廊下があり、そこは「公道」というか、公の場所になる。が、面倒なので、鍵をかけずに暮らしていた。

ところが、今日に限って、ドアの閉め方がおかしかったのか、内側から自動的に鍵がかかってしまったのだ。

部屋に戻れない。

他のベッドルームに暮らしている女性二人はすでに外出中で、だいたい夜の8時くらいまでいつも帰ってこない。

大家さんは、毎日来るわけではない。

このとき、午後2時半くらいであった。

どうしようもないので、廊下に崩れるように座り、廊下にある本棚から、ガイドブックなどを取り出し読むことにした。他にすることがなかったからである。

大家さんが偶然やってくる、別部屋の女性たちが早めに帰って来る…ことを願うしかない。

ちなみにアパートの玄関の鍵も内側からかけるやつなので、この鍵もベッドルームにあるので、玄関のドアも開かず、外に出ることもできない。

外に出ることができたとしても、部屋着だし、お金も電話もないから、どうにもならないだろうが。

そんなことを思いつつ、あきらめて、廊下でうずくまっていたら、外廊下を歩くひとの音が聞こえる。

「おー誰か帰ってきたのか」と期待するけど、うちの部屋ではなく、エレベーターに乗って去って行く音が聞こる。

ここで初めて気づく。そうか、外廊下を歩くひとがいたら、そのひとに助けを求めればいい。

ドアはあかないけど、ドア越しに交渉して、大家さんに電話してもらうのだ。

幸い、廊下には大家さんの電話番号が張り出してある。

急いで、電話番号をメモし、いつ、外廊下を歩くひとが来てもいいように準備する。

これで、出られたも同然。なんていいアイデア!と思うも、全然、外廊下を歩くひとがいない。

さっきは2回ほど、足音がしたのに…。

なんて間抜け、なんてバカ。つくづく自分がいやになる。

それにしても、新年から災難続きだ。キャッシュディスペンサー襲われ事件にしろ、その夜は、テーブルの上で派手に紅茶をこぼした。

同じテーブルにパソコン、テレビ、ハードディスクがのり、ここでご飯も食べれば、メイクもするのだ。なので、手狭で紅茶のカップをひっくり返してしまったのだ。あわてて、タオルでふき、被害を最小限にしたつもりだったけど、大家さんから借りている真っ白なタオルが紅茶まみれになっていた。

テーブルの下を拭いたり、いろいろしたあと、タオルを洗いに行こうとしたら、他のへやの住人がバスルーム使用中。1時間くらい出てこない。

そのあと、紅茶のシミを落とすためにバスタブでタオルを洗うのが、たいへんだったことといったら…。

というように、次々と事件に巻き込まれる。紅茶をこぼしたのは自分が悪いと言えるけど、キャッシュディスペンサーの事件は、自分が悪い…わけではない。危機感が足りなかった…という意味では自分が悪いんだけど、盗人が悪いのは当然だよね。

そして、今日の閉じ込められ事件。これも自己責任ですが、トイレに行くたびに鍵を持ってでなかった、自分が悪いけど、そこまで危機感持てないよね?

というわけで、話が飛びましたが、およそ2時間後(ツイッターには1時間後って書いたけど、間違いでした)、偶然にも大家さんがやってきて、無事、部屋に戻ることができた。

ふう。

いったい、全体なにやっているんだよー。

さらによくないことは続く。

部屋に戻った後、用事をすませるために外出。時間的にもギリギリだったけど、なんとかすませて、疲れきったのが、近所でfish&chipsを買った。

前にも買ったことのある店で、なかなか美味しかった記憶があったから。

ところがさー。

今日のはなんだか、揚げてから時間が立っているような、よくない油の味がして、今、胸焼け中。おなかすいていたので、一気に食べてしまい、あとから気持ち悪くなった。

…というわけで、本当に新年早々冴えないです。

ものすごいひどい目にあってないですが、ショックを受けるに充分な事件が続きます。

初詣にちゃんと行ってないからかしら。

それとも、もう、ロンドンから帰れ…ってことなのかな。

(来週帰るけど)

なんだか、疲れました。せっかく気を取り直して、ガンバローと思った矢先に、閉じ込められて…。

とほほなお正月です。