山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

SEX AND THE CITY2

 7月31日のWOWOWでの放送は、「女のリミット」
 内容は、38歳のキャリー(主人公ですね)が、子供を生めるリミットが迫っているから、現在、交際中のロシア人の芸術家(五十代後半と思われ)に子供を持つ気持ちがあるかどうか、確かめたい云々、というお話だった。まあ、アメリカの女性も日本の女性も関心事って似ているのかしら。
 というのは、拙著「ベイビーシャワー」も同じモチーフによるものですから。
  30代も後半になってくると、子供の問題をにわかに考え出すもの。それまで、それほどの関心を持っていなかったとしても、「じゃ、いいのね、いらないのね。閉じますよ」と言われると、焦って店に飛び込みたくなるものである。しかも、なかなか後戻りのできない問題であり、その上、とってもすばらしい経験(よく聞く話として)らしいし、おまけに、将来の希望(べつに老後の世話を子供にお願いしようというのではなく、行く末を楽しみにするといった種類のもの)もついてくるし、さらに自分の決意次第でできることだからである。だからといって、どうすりゃいいのさ、って気分ではある。
 私の場合は、結局、なし崩しで、まあ、いいや、子供は、ってところに行き着いた。(今のところ)『終わりだぞ」って迫られたから、ちょっと考えただけで、どうしてもどうしてもほしいのよん、という気持ちにならなかった。なぜかしら。まあ、ここらあたりは拙著を読んでいただくとして、キャリーはどうするのかな。けど、子供のために男と別れる必要なんてないだろうし(本末転倒のように思うし。サマンサも同じようなこと言ってた)、多分、子供を持たない人生を選択するような気がする。しかし、今はエグゼクティブプロデューサーも勤めるサラ・ジェニカ・パーカー(キャリー役の女優)は、実際には子供がいるから、「子供を持つ」って選択をキャリーにさせるかもしれない。もっとも、普通の結婚ではなく、多分、ある特殊なかたちで母親になる・・という展開で。
 なんにしても、SATCはジャーナリスティックだなあ。テレビドラマであっても、批評性がきちんとある。(ここらへんが日本のテレビドラマとの大きな違いですね)今回は、自分の書いたものとかぶる部分もあったので、複雑な気持ちで見たのでした。