山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ドアをノックすれば、ドアは開く。

そんなわけで、疲れがたっぷり残ったカラダで打ち合わせに行って帰ってきた。

では、充実、ハードな韓国ロケ報告です。楽しかったことを列挙するぞ。

まずですね、ベイビーシャワーは教保文庫という韓国最大の本屋さんで、平積みだった。うれしいな~。近所には、東野圭吾氏や韓国で人気の綿矢りさちゃんなどがあった。
『野ブタ。』も売れていたなあ。

クイヨニという韓国の綿矢りさちゃん的女子大生作家に会ったけど、その時、SBSという韓国のテレビ局も取材に来て、女子大生作家と一緒に出演しちゃった。インタビューなどもあり、一人前の作家扱いで嬉しかった。

いろんなところで、
「ベイビーシャワーを韓国で映画化したいんですよ~。監督は、『子猫をお願い』のチョン・ジェウンさんに頼みたいんです~」

としゃべっていたら、まず、韓国文壇の大御所の方が、
「おう、チョン・ジェウンならよく知っているから推薦してあげよう、本を渡しておくよ」なんて言って下さる。

さらに、某出版社の編集者の方も「チョン・ジェウンは友達の友達だから、伝えてあげる」なんて言ってくれる。もちろん、映画化への道は厳しいことは充分わかっているけど、うれしいじゃないですか、各地での心意気が。そして、すくなくとも、大好きな映画監督に自分の本が届くかもしれないと思うと、それだけでも充分、しゃーわせな気分です。

いやあ、言ってみるものです、ドアをノックしないと、ドアは開かないからね。うふ。

それから、いろんなところで「本を読んだ」という人に出会えたこと。これがまた嬉しかったなあ。やっぱり、ここ韓国でも、自分の本を気に入ってくれるのは、圧倒的に女の子。しかも国境を越えて、タイプが似ている。なんか面白いな~と思った。
ひとりの女子大生がね、『ベイビーシャワーは女同士の友情の小説ですよね。漫画の「NANA」みたいだと思った。子供を生むかどうかはサブテーマで、これは女の友情の話だと思った」なんて、正確に私の意図をわかってくれていて、すっごく嬉しかった。そうなんだよなあ。ベースを貫いているのは女同士の友情の話なのに、どうも『子供の話』と誤解されがちなんだよね。

なわけで、ハードなスケジュールでも、ほとんど宴会できなくても(海外ロケなら一度くらいは宴会したかったけど、そんな時間と体力がなかった)、ずっとハッピーだった。

ひとまずは、美術番組の制作に力を注ぐとして、編集が楽しみ。(もちろん、ちょっと怖い。思ったようにできるかどうか、これは、いつものことだけどね)

そんなわけで、疲れているけど気分はハッピーな一日。