<8月14日(土)放送分の感想>
シリーズが終わりに近付き、だんだんまとめ感が強くなっている。キャリーはロシア人の恋人と多少の違和感を抱えながらも、これまでにはない関係を築きつつあり、ミランダはブルックリンに不満たらたらで引っ込んだけど、夫・スティーブとの愛を育み、乳ガンのサマンサも抗ガン剤の副作用で髪が抜けたのを逆に利用して、ウィッグを楽しんでいる。不妊症のシャーロットも犬という新しい愛情の対象を得て、それぞれが収まるところに収まりつつある。
結局、人生ってそういうこと?
迷える30代の女性たちに四通りの結末を見せてくれているの?
ハーバード出身で弁護士のミランダは翻訳すれば、東大出の弁護士ってこと(ってまんまか)。超エリートの彼女は、明らかに自分より社会的地位の低い(バーテンダー)男を夫にし、ブルックリン(日本で言えば、たまプラーザあたりかな)ちょっとださいベッドタウンに暮らし、子育てと仕事を両立。
男、住まいの二つをワンランク下げてのハッピーエンド。
お嬢様だったシャーロットは見かけは悪いけど、リッチな弁護士と結婚して、相変わらずマンハッタンの高級アパートで、不妊を乗り越えて愛犬家としての道をゆく。子供のいないリッチカップルwith dogは都心ではよく見かけるけど、コドモという(彼等にとって)
最高のアイテムは手に入れられない。ここでもマイナス2ポイント(夫がnoハンサム)
恋愛に(性愛に?)人生をかけるサマンサは、年下のハンサムとデートし続けることができるけど、その代償(?)として、乳房を癌で失う。
(マイナス1ポイント。おっぱい一個分)
そして、永遠にパートーナーを探し続けるキャリーの相手は、ロシア人のパイプカット男!彼女は、コドモと(多分)生まれ故郷アメリカ(ny)を捨てることになる。(これもマイナス2ポイント)
さあ、どんな結末も選ぶのは貴女次第ってわけだけど、四人のうち、誰一人も、わかりやすい幸せにたどり着いた者はいない。みんな何か足りないままのゴールインだ。
男だったら全部とれる奴わんさかいるのに、女はやっぱり、どれかをあきらめないといけないの?お金?ハンサム?故郷?おっぱい?
だけど、全部とる結末があたかもほんとのハッピーエンドのように描いたら、このドラマを延々やってきた甲斐はないよね。実は、マイナスポイントを数えちゃう貴女こそが(って私だけど)ものすごくつまんないことでしょ、って教えてくれる。
シリーズが終わりに近付き、ドラマとしてはあまり面白くなくなってきたけど、ストーリーが見せてくれる人生の真実(?)には唸る。じゃあ、自分はどんな未来を選択するのかって。そりゃあ、○○みたいな結末が希望。(○○は秘密)