山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

白金パン事情

写真は、イタリア風アップルパイ@白金ピオーラ

白金に住んでいる、というと、なにかしら得意な目で見られる。一部の女性誌がおしゃれな街として取り上げたことから、すっかりある種のイメージは定着しているようだ。しかし、
正確にはおしゃれな店やひとびとが多いのは、白金台であって、シロガネーゼという表記は正しくない。正しくは、シロガネダイネーゼだろう。
(ってこれだと、タカジアスターゼみたいで、なんかの酵素みたいだ。ブランド女性の血液に含まれている酵素だな)

で、白金の方ですが、ここも細部まで見ていかないとならない。(と威張るほどのことでもない)白金には、坂の上である偶数丁目と、坂の下である奇数丁目があり、坂の上にリッチピープルが住み、坂下には商店や工場が立ち並んでいた。なので、奇数丁目などは、ほんの数年前まで小さな町工場の並ぶ、庶民の街であった。(今もそうか)

で、問題はパン屋なのである。つまり、そういう街には、おいしいパン屋がなかった。
商店街にもないし、偶数丁目の住宅街にはもっとない。
もちろん、ちょっと足を伸ばせば、広尾、白金台、高輪と秘かなグルメタウンが控えているわけだが、毎日食べるものをいちいち買いにいくほど、私はグルメなひとでは全然ない。
(だって、面倒だもん)

で、まあ、諦めていたわけである。体力やスケジュールに余裕のあるときだけ、車に乗って、白金台のルノートルに行くとか、広尾の店(名前わかんないけど、有栖川公園近くの店)に遠征していたのである。しかし、時は流れて。

最近、近所にも美味なパン屋が登場しつつある。筆頭は高輪にできた、「日本で一番クロワッサンのおいしい店」だ。(名前なんだっけ、カイザーかな?)この店のクロワッサンについてはいずれ報告するとして、この店までは徒歩7、8分かかる。これは大変微妙な距離であり、なまけものの私としては、めったなことではこの距離を歩かないのだった。

そして、強力なライバル出現。犬を連れ立って歩いていたら、おいしいイタリアンレストランとして認識していたピオーラのパン屋が生まれている。小さな小さな店なので、暇なひとしか発見できまい。(そんなこともないか)
 これは、生ハムのサンドイッチ。

で、散歩のついでにサンドイッチと写真のアップルパイを購入。サンドイッチのほうはすっかりイタリア風のもので、生ハム入り。その場でオーブンで焼いて下さるのがいい。犬とともに店外で待つ。でね、合計1300円くらいなわけ。サンドイッチが900円くらいで、アップルパイ400円くらいかしら。かなり高め。普通に朝ご飯として考えるとずいぶん高価なんですけど、これがとても美味しい。

(高いんだから、美味しくて当たり前と考えるひともいるだろうけど、高くてもまずいものが東京にはたくさんあるわけdだ)

味わい優しく体によさそうだし、イタリアの風が吹く味。

おかげで暇な日は、まず犬とお散歩して、帰り道にこの店でパンを買う、というのが楽しみになった。(毎回、焼き上がるまで待つのがちょっと辛いけど)
そしてさらに、さらに近所に近々、新しいパン屋ができることになった。ここはもう、ものすごく近い。美味しい店であることを切に望む。

それからつけたし。

白金には、「白金愛人通り」つうのがある。これは、かつてその地に暮らしていた、恋多きことで名高い女性作家にちなんでそう呼ばれいてる。(ってほんの一部でそう呼んでいるだけですが)すでに鬼籍に入られた方だが、私もとても好きな作家さんだ。で、この『白金愛人通り」については、後日また、報告する。

(一応、いっておくけど、私は愛人ではない)