山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

うつむく現実と革命

昨日は久しぶりのロケだったけど、睡眠時間1時間にも関わらず、楽しかった。
ずっと家にこもって小説書いていたら、外に出て、体を動かして働くのは気持ちよかった。
昨夜の「爆笑問題のススメ」に作家の原田宗典さんが出演して、
物書きは鬱病になりやすい。なぜなら、うつむいて書くからだ。
うつむく=鬱むく、なのだ、とおっしゃっていたけど、案外当たってる。
外の空気は気持ちのよいものだし、発見もあるよね。

そんなわけで、昨日のロケのことを少し。
内容は、マリーアントワネットとその肖像画家ルブランの再現ドラマの撮影だったのだが、
出演者の白人女性は、みんな東欧出身だった。

再現ドラマというのは、予算も少ないし、普通のドラマと違って、それほどの演技力を要求されない。そういう背景もあって、出演者はエキストラ程度の場合が多い。
すると、白人の場合、圧倒的に東欧圏の方になる。

複雑な心境になる。
東欧は過去20年くらいで、ほんとに革命や戦争を体験していて、そのせいで、家族がばらばらになったり、経済的に厳しくて海外に仕事を求めてきている人が多い。
白人エキストラに東欧のひとが多いのはそういう理由があると思う。

そして、日本に来て、フランス革命の再現ドラマに出る・・というこの現実。
内容を説明し、演技をしてもらいながら、ちょっと戸惑う。
彼女たちは、どう考えているのかな。
語学力もないし、時間もないから、そんなことについて話すこともできなかったけど
ほんとは聞いてみたかった。

平和ボケした日本で、うつむいている私などには想像できない気分があるのだろうなあと
しみじみ思ったのでした。