山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

30歳で成人ね。


久しぶりにまともに働いているので、疲れ気味。
ので、写真は、夜のデザート、フルーツゼリー(BY林フルーツ)

最近、30歳=成人説ってよく聞く。
昔は、20歳で大人になったけど、今は30歳でようやく成人、という説。
そう言われてみると、このごろ、テレビのADさんに30代そこそこの女性が多い。
やっとオトナになりました、って感じかな。

30代AD女性というのは、20代で普通のOLなどを経験した後、
30を前にして、達成感ややりがいのある仕事求めて、
テレビ業界にやってくるのである。

私などは23歳でテレビの仕事を始めたので、26歳でディレクターになり、30歳でフリーになり、30代の前半というのは、生意気盛りだった。
自分が一番!みたいな。

だから30歳でADってきついんじゃないかなと思うけど、本人たちは案外楽しそうである。
早くディレクターになりたいなあ、なんていいながら、テープを運んだり、弁当を配ったりしている。
殆どがシングルで「結婚?興味ないっす」という答えが帰ってくる。
化粧もあまりしないコが多いし、服だってADですからジーパンメインのラフなスタイル。
「女っぽさ」を売りにしようってひとも少ない。

隔世の感があり、そして、なんだか嬉しい。
私がディレクターになった頃はまだ、女性が少なかったから、なにかっていうと「女性ディレクター」として特別扱いされた。
もちろん、おかげでたくさん仕事がまわってきて、有り難いと今でも思っているけど、
やっぱり「女性」が非日常である職場はよろしくない。

「女」ってだけで喜ばれちゃうのって、一見よさそうだけど、実はあんまりよいことじゃない。
さっ引いて考えないといけないからね。

けど、最近出版関係とも仕事をするようになって思う。
出版業界ってびっくりするほど、保守的なんだな~と。
編集の女性たちとおしゃべりしていると、ちょっとかわいそうになる。
出版系の男性は知的作業が多いせいか、やはり保守的で頭の固いひとが多いみたいだ。

その点、テレビのひとたちは、軽い分だけ、もっと気楽なひとが多い。
まわりにきれいな女(女優さん、タレントさん)が多い分だけ、女慣れしているのかもしれない。欲望にも正直だし。
結果、女性編集者からテレビのひととの合コン依頼をよく受けるようになってしまった。
(出版業界にはイイ男は少ないらしい。・・・私はこれから探るところ)

そのような総合評価から、30歳になってテレビに転職してくる女子が多いのかな。
そういえば、大ヒット映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のブリジットも最初は出版社に勤務していたけど、失恋後はテレビに移っている。
面接でのやりとりがふるっていたよね。

「前の会社を辞めた理由は?」
「上司と寝て、居づらくなったんです」
「うちは気にしない。即、採用!」

笑えないけど、現実だよなあ。
そんなわけで、あと1週間ほど、古巣のテレビに戻って、30代のADさんとお仕事。
お気楽で楽しいっす。