山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

世界は好意でできている。

ほんの数日前は、どん底気分だったのに、
今日はとっても元気。
雪が降ってすごく寒かったけど、どこまでも歩いて行けそうな気持ちになった。

ほんとにわかりやすんだから。
と、自分につっこみ。

<気分回復の理由>

ひとつめ。
ものすごく落ち込んでいるとこのダイアリーに書いたら、
「大丈夫?」と電話をくれて、でも、落ち込んでいて、電話にでなかったら、
続けてメールもくれて、心配してくれたひとがいた。

そのひととは友達として出発したわけではなく、仕事で知り合ったんだけど、
(しかもすごい年下)本当に嬉しかった。
有り難いと思った。
こういうつながり一つで生き延びる。

ふたつめ。
雪の中、テレビの仕事で打ち合わせにでかける。
割と順調に終わって、帰ろうとしたら、一度か2度同じ番組を担当したことのある、女性のディレクターとすれ違った。
いつも、会釈をかわす程度の仲なので、今日も軽く頭を下げて通り過ぎた。

すると、彼女が立ち止まり、「あの~」と声をかけてきた。
なんだろうと思ったら、私の小説を読んでくれたそうで、
「年代が近いし、すっごく気持ちが分かった。」とニコニコしながら話してくれた。
青山ブックセンターで平積みになってましたよ、だって。
「次も読みたいです」って言ってくれて、また、嬉しい。
生きてて良かったと思う。

みっつめ。
まあ、上記ふたつで8割がた回復したけど、他にもいろいろ。
*某国で「ベイビーシャワー」が出版される予定なので、その契約金が振り込まれた。
 うふ。問題は金額じゃない。
 (だってスズメの涙とまでは言わなくても、犬のご飯○か月くらいのもの)
 そんな遠くまで自分の本が出かけて行くってことが嬉しい。うふ。

*同じく、電子ブックにもなることが決定。
 (3月1日発売予定)

*4月からPHPスペシャルで連載が始まるので
(4/10発売)そのゲラが上がってきた。
 「女の武士道」という一瞬、こわもてな企画だけど、結構うまく書けたように思う。
  なんだか嬉しい。
  サブタイトルは「荒野の女サムライ」

そんなわけで、実は劇的なことはなにひとつないんだけど、
ちょっと見方を変えただけで、気分が落ち着く。

ランチは久しぶりに、20年来の友達のやり手プロデューサーと。
スタートラインは同じだったけど、今や、やってることも目標もタイムテーブルも家族構成もなにひとつ、重なるところはない。
重なるのは年だけだ。

でも仲良し。
お互いのうまくいなかにことや、やれやれって思っていることなどを取り留めなく話す。
彼女はランチなのにワイン飲んじゃうし。

このような出来事の積み重ねで、息を吹き返し、生きている。
生かされている、と言ってもいい。

みなさま、こんなわたしに優しくしてくれて、ありがとうございます。
こういう時に優しくしてもらったことを忘れないでいたい。
いずれ気持ちをきちんと返したいと思う。

善良な夜。
世界は好意で満ちている。
(そんな日、西武の堤義明氏逮捕。世の中、間違ってないんだ!)