山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ライフ・アクアティックにしびれる

本日は、父の49日の法要でした。
お寺に集合して、法要の後、父の遺骨は無事、墓石の下に入りました。

こうして二か月近くのあいだに、通夜、告別式、追悼式などが続き、その度ごとに気持ちの整理がついていくものらしい。儀式とはよくできているものであります。そして、49日が過ぎて、いったん、仏事続きの日々が終わります。これでひと段落かな。

そんなわけで、法要のあと、「ライフ・アクアティック」を見ました。喪服で映画っていうのもどうかと思ったけど、そもそも、着ていたのは黒のスリップドレスに黒のジャケットを羽織っただけのにわか喪服のため、ジャケット脱いだら、大丈夫かな~って感じで行ってしまった。

でもって、「ライフ・アクアティック」面白かった。
ビル・マーレイ扮する、海洋探検家スティーブ・ズィスーは、探検チームを持っていて、その活動をドキュメンタリー映画にしている。これが最近当たらないわ、親友のチームメイトをサメに食べられるわと不運続き。そこへ、スティーブの息子と名乗る青年が現れて、チームに参加することになり、一行は海へ。

小ネタの連続でもあるけど、なんともいえない、気の抜けた雰囲気がいい。ビル・マーレイはアカデミー脚本賞の「ロスト・イン・トランスレーション」の、不機嫌なおやじ役より、ずっとはまっていて、楽しい。変なひとなんだけど、目が離せないやつっ感じ。

全体を通してふざけた映画なんだけど、そのふざけっぷりが、また。
すっかり、海に行きたくなってしまった。おまけに音楽が突き抜けていて抜群。
デビット・ボウイの初期の曲をセウ・ジョルジというブラジルのシンガーがカバーしている。いいんだな、これが。

エンドロールを見ながら絶対、サントラ買うぞ、それでもって、海へ行く車のなかでかけるのだ~と誓い、映画終了後、売店へ。

サントラ売り場には、ひとがたまっていたけど、誰も買いかねるって空気のなか、「サントラ下さい!」と喪服のわたしが正々堂々、要求。(って普通だけど)

すると、周りの客も釣られてですね、その後、三人が購入しました。ちょっとほめてほしいよね、ガーデンシネマのスタッフに。 そんなわけで、まだ、海へ行く車のなかではないけど、「ライフ・アクアティック」のサントラかけて、書いてます。いやあ、来週、海の家に引っ越してしまおうかなあ。船の練習全然してないから、きっちりやって、冒険したいな~と海への思いをふくらませています。

やはり、海はよいなあ。