山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

闇夜を抜け出し。

今日は、監督協会の集まりがあったので、ふらふらと渋谷に出かけて行く。わたしはたいして役に立っていないけど、この集まりに行くのが好きだ。

昨日、このブログでほめたたえた映画「いつか読書する日」の監督、緒方明さんともこの集まりで知りあったし、それまでスクリーンのクレジットでしか知らなかった監督たちといろいろ話せて楽しいのだ。

ほとんどの映画監督はフリーランスである。自分で会社をもっていたり、エージェントに入っている場合もあるけれど、いわゆる会社組織とは無縁のひとたちが多い。だから、考え方が自由だし、精神的にも自立している人が多い。それから、監督って基本的に女にもてるひとが多いので、一緒にいてラク。

なんかさあ、私くらいの年齢以上で女にガツガツしているひとって、一緒に飲んだりしたくないんだよなあ。店にちょっとでもかわいいコが入ってくるとキョロキョロしたり、なんとか女と知り合うチャンスはないか探していたりして、十代の青年じゃないんだから、ホラホラ、よだれでてるし、落ち着いてって言いたくなる。

コンプレックスの裏返しだから仕方ないと思うし、気持ちもわからなくもないけど、立場と礼儀をわきまえて下さいって気分になる。(すみません、先日、そういうひとと同席したので)

一方、監督業を長くやってきたひとたちにはそういう空気がない。女優さんなどきれいな女性にいくらでも接してきたので、「きれいな女」ってだけでそんなに慌てないんだよね。「それがどうしたの?」って感じ。

そんなわけで、今夜は久しぶりに楽しい夜だった。ずっと闇の世界のひとたちに蹂躙されてたけど、昨日の映画といい、今夜の集まりといい、気分がぐっと楽になった。

精神的に自由なひとは、まわりのひとも自由な気分にさせてくれる。そのことがあらためてわかった。