山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

夜の神社で。

今日は、新宿の花園神社で劇団椿組の芝居を見た。鳥居しのぶさんというかわいくて芝居の上手い(おまけに踊りもうまい)女優さんが出演している「新宿ブギウギ」。

鳥居しのぶさんとは、昨年放送になった「コスメの魔法」という昼のドラマで知り合った。きちんと自分の芝居をつくってくるひとで、瞳がきらきらしていてとても魅力的だった。番組が終わったあとの打ち上げで、カラオケで元気に歌って踊った姿が今も目に浮かぶ。

そんなわけで、花園神社へ。
花園神社は、新宿の繁華街からちょっとはずれたところにある。車がわんわん通り、歌舞伎町のネオンが夜になっても空を明るく照らす異様な場所に、派手な赤い鳥居。独特の魔力のある場所だ。

そこに特設ステージが建てられ、芝居がかかる。たぶん、昔昔は芝居ってこういう感じだったんだろうなあという印象。お祭りの気分に似ている。

日が暮れて神社に三々五々、ひとが集まってくる。なにか面白いこと、ちょっとヤバいことわくわくすることが始まりそうだ。そういうこともひっくるめて、芝居の楽しさなのかもしれない。

二時間ほどの芝居を見て、鳥居さんに挨拶しようと思っていたら、懐しい友達に偶然会う。
10年くらい前に一緒にシナリオの仕事をしていたひと。あんまり変わってなくて、なんだか嬉しい。ここのところ、結構どろどろした世界に接触していたので、彼とあって清々しい気持ちになる。缶ビールで乾杯。

今日の芝居といい、久しぶりに会った友達といい、自分の好きなことをまっすぐにのびのびとやっている。それはそんなに儲からないかもしれないけど、「楽しいからいいや」って空気が伝わってくる。

そんなわけで、夜の神社で懐しい友達に会えたいい夜だった。