山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

なんという夏。

土曜の夜、ミラノから知り合いが来ているので、久しぶりに飲む。ブンガクや恋愛の話などで盛り上がり、彼が帰った後も、親しい店のひとびとと飲みに行く。帰ったのは朝方。
日曜は小さなテレビ番組の編集だったので、重い頭で編集室へ。ふらふらしながらそれでもなんとか仕上げる。すっかり予定が狂っちゃって、家に戻ったら、すぐに逗子の別宅に移動するつもりだったのが、二日酔いとお仕事疲れと心労で、出かける気がなかなか起きない。

それでも24時過ぎ、ようやく出発。ちょっと仕事関係の場所に立ち寄って、逗子の家に到着したのが、1時半頃。ああ、やっと休める~と思ったら、電気がつかない。ブレーカーなどいろいろ調べるが問題はない。またか、ってやつである。

前にもひさしぶりに行ったら、水道が止められていたことがあった。ベランダの水道から水もれがあったらしく、止められたままになっていたらしい。らしいというのはあとからわかった話で、その時はどうしようもなく、退散するしかなかった。水が止まっているとトイレだって入れないわけだし。

でもって今回は電気。しかも深夜の到着で打つ手はない。仕方ないので、アロマキャンドル4つに火を灯して過ごす。これが四種類とも違う匂いで、けっこうきつい。犬たちは閉口気味。アロマキャンドル(しかもハワイ製のカワイイやつなんだよ)を灯して、海のそばで夜を過ごす、なんていえば、ロマンチックだけど、現実は全然ちがう。もちろん、クーラーだって効かない。

もう夜だから寝ればいいともいえるけど、普段、夜中に書き物をしたり、本を読んだりしている身。パソコンも開けないし(とりあえず、バッテリーはあるにしても、ネットはつながらない)、メールも読めないし、打てない。おまけにこの家は電波状態が悪くて、携帯がほとんど使えない。

トラブルはこれだけじゃなく。
東京から食料をたくさん持って来ていた。キャンプ用のクーラーボックスにたっぷり、生鮮食料品などがつまっている。保冷剤を入れてあるとはいえ、せいぜい2時間持てばいい程度である。このままいけば、朝までに確実に腐敗する。すでに、電気のとまった冷蔵庫のなかは、すさまじいことになっていた。

突然訪れてもいいように、冷凍食品を結構完備していたのが裏目に出て、いつ電気がとまったのかしらないけど、やはり多めに準備してある氷が溶け、溶けた冷凍食品とあいまって、二度と扉を開けては行けない状態になっている。

冷蔵庫近辺からはアロマキャンドルとはまたちがったスメルが・・。

これ以上、腐敗臭を増やさないために、近所のコンビニで氷を買ってくる。クーラーボックスにつめこみ、朝までもってくれることを祈る。あとはもう、寝るしかない。ゆれるロウソクの火を見ながら、つくづく、トラブルの多い人生だとかえって笑えてくる。

そして、今朝。
やっと東京電力と連絡がつき、さっき電気が復旧した。なんかさあ、あっちのミスらしくて、電話では平謝りだった。まあ、こっちも住んでいるわけではないから、電気が止まっても気づかなかったのは仕方ないにしろ、なんだかな~である。

でもって、朝から冷蔵後掃除。たくさんの食品を捨てる。冷凍庫には恐ろしいカビが大発生。朝っぱらから、大掃除の様相を呈してくる。ああ。なんていう夏。なんていう朝。