山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ソウルの夜。



そんなわけで、夜9時過ぎ、ソウル到着。出発時の東京は、台風のせいか、なんかじめっとしてるし、むし暑いし、過ごしにくかったけど、ソウルは湿度が少ないような気がして、さわやか。準備その他に時間がかかり、ぐったりしてたけど、気分はよい。

写真は、宿泊中のホテルの室内の様子。(さっき、高速ネットがつながったばかり。)ずっと前に見た映画、ジム・ジャームッシュ作の「ミステリー・トレイン」のワンシーンで、永瀬正敏扮する日本人の若い旅行者が、泊まっているホテルの部屋の写真をやたら撮っていたことを思い出した。
「観光スポットの写真はたくさん撮るからあとから思い出せるけど、どんな部屋に泊まったかを案外、忘れちゃうんだ」みたいなことをいいながら、シャッターを切っていた。

そういうつもりじゃないんだけど、せっかくソウルに来たけど、夜の到着だったので、とりあえず、映すものが部屋くらいしかなくて撮ってみました。外も賑やかなんだけど、私のデジカメの解像度からいったら、そんなに夜景はきれいに映らないしね。

ふー。
来る途中、機内ではずっと、大石静さんの「四つの嘘」を読んでいて、そして、読み終わった。睡眠不足と仕事とが重なっているのに、その間をぬって、寸暇をおしんて読みました。結構厚い本だし、あと四分の一くらいで読了なので、旅のおともにするには適役じゃないのに(やはり旅には文庫でしょ)、どーしても早く読みたくてもってきた。道中ただでさえ、パソコンが重いので、辛かったけど、「重さ」より「読みたさ」が勝ってしまった。

面白かったよ~。

でもって、前々日にも書いたけど、これは41歳の女性四人の物語。詳細書くと、これから読むひとに失礼だから、はぶくけど、この小説のなかでは、中年の女性と若い男性(20代)がからむ話が多い。(からむってことは恋愛だったりセックスだったりってことね)

だからってわけではないけど、さっき、高速ネット用のラインを部屋まで持ってきてくれたホテルのひとが(もちろん、コリアン)、ヨンさまとまではいかないまでも、なかなかすらりとしたハンサムな青年なので、緊張した。だってすごく素直で感じ良かったんだもの。 最初、ネットにつながらなくて、「どうしてだろう」と私がいったら、「私はマックはわからない」と途方にくれてた。でまあ、いろいろ私がいじっていたら、「自動」という文字を彼がみつけて「オート!」と言い、オートにきりかえたところ、無事開通。

まるで自分のことのように喜んで、「つながった、よかった」とニコニコ笑う姿がかわいらしかった。でまあ、「四つの嘘」を読んだあとでは、こういうひとを誘惑するという手もあるのだな、などと考えたのだった。(考えただけだが、今まで、そういう視点で考えたことってなかったので、新鮮だった・・考えていること事態は、不純だけどね)

そんなわけで、誘惑もせずに、パソコンに向かっている次第。フライト時間は二時間半だから、大阪に行く程度の移動時間だけど、でも疲れた。まあ、自宅をでたのが、13時だから、全行程に8時間くらいかかってるもんね。8時間といえば、一日の労働時間ぜんぶだもの、疲れるよね。

話がとっちらかって、失礼。明日もはよからお仕事だ。
ちらかったまま、眠らせていただきます。

ダブル仕様のお部屋でひとり ソウルの夜。

(字余り ごめん)