山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

しあわせな仕事@韓国


写真は、ソウルを流れる漢江(ハンガン)という川からみた、ソウルのビジネス街。

今日は、夕方の便で帰国するため、実景ポイントを見て回った。さいしょは南山にある、タワーに昇る。(今日のことなのに、名前が思い出せない。有名なとこね)
ケーブルカーにのって、どんな景色がみえるかを確認。観光客気分なら、なかなか気持ちのよいところだけど、撮影気分でいうと、やや高度がありすぎて、俯瞰をとるにはイマイチかな。そのうえ、タワー自体が工事中だった。やれやれ。

思い付いて、川からソウルの街を眺めることにする。観光用の船にのり、一時間ほど、風に吹かれる。今日もソウルは28度くらいで暑かったけど、川の上は涼しくて気持ち良かった。そのうえ、風景もなかなかよろしいので、実景ポイントとしてマル。

お昼は時間がなかったので、市内にもどって屋台でモチや天ぷらを食べる。コーディネーターの女子とふたりで200円ほど。なんて安いんだ。
今回のロケハンは、そんなにきついスケジュールでもなかったけど、なぜか夜になるとグッタリ疲れ、仕事が終わったら行ってみようと思ってたアカスリやエステやマッサージどころではなかった。

身体的にはハードじゃないけど、考えてしまうことがたくさんあって、頭をすごく働かせたので、夜になるとぐったりしてしまったのね。そのうえ、やたら暑いし。

夕方、すべての仕事が終わり、コーディネーターに別れを告げ、バスで空港へ。

仁川空港のDUTY FREEは、世界の他の空港に比べてもかなり安いといろんなひとから聞いていたけど、実際見るとそんなに安いかどうかわからない。それに今回のロケは予算がないので、自分まで節約モードになってしまい、お買い物する気分じゃない。

買ったのは、ローヤルゼリーといつも使っている化粧品くらい。しかもこのローヤルゼリー、うちでよく見るとオーストラリア製じゃないか。疲れてて、ちゃんと見なかったのね。韓国のローヤルゼリーなら、いかにも効きそうだと思ったのに、残念。
ちょっとグッチも行ったけど、いいなあと思ったトートバッグが8万円台。私のすきなバッグモチーフのアクセサリーがついているやつ。買おうかどうしようか迷っていたら、搭乗案内のアナウンスが流れて、これまでなら、「ええい、迷っている暇はない、買ってしまえ」だったのが、「もう時間がないからまたにしよう」と思えた。なかなかよいことだ。

だってさあ、そんなバッグ買うくらいなら、もっと別のことに使おうという気分になるわけです。今回のお仕事は自分の興味がまんま番組になっているので、いつもより深く深く追いかけたくなる。(だからって普段は手を抜いているわけじゃないです。クライアントのみなさま、誤解なきよう)あれも知りたい、ここも聞きたい、こういうヒトに会ってみたい、と際限がない。これらは全てお金に換算されていくわけですね。

ほんとはまだ帰りたくなくて、それは、コリアンフードが気に入っただけじゃなく、もっと話を聞きたいひと、もっと見ておきたい場所がいろいろあったんだよね。しかし、時間は限られているので、あとは日本で整理して、コーディネーターの女子に頑張ってもらうことにする。

帰りの飛行機のなかでしみじみ思う。
自分の興味あること、自分の好きなこと、それが番組になり、お金までもらえて、放送されて(たぶん、予定では)、たくさんのひとにみてもらえて(たぶん、たくさんの)、こんなにハッピーなことがあるだろうか。長い間テレビの仕事をやってきたことを、心の底から良かったと思う。こんな日が来るとは思わなかった。

だからね、グッチのバッグが買えなくてもいいんだ。豪華なホテルに泊まれなくてもいいんだ。もう、今の仕事ができるだけで、充分満足なんだ。だから最善をつくして、番組をつくるのだ、って、今、東京の家に戻って決意するのであった。コホン!