山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

小説から遠くはなれて

久しぶりに、小説「すべては海になる」の感想を載せます。

今日は、CGアーティストの女性から。CGアーティストって肩書きでよい?と聞いたら、本人から、
「そんな風に名乗ったら、後ろから頭はたかれそうだから、CG屋にしといて下さい」って言われた。
まことに、控えめなひとであります。

実際には、テレビ番組のCGをたくさん作っている才能あふれるアーティストなのですが、(ついでに、このホームページも作ってもらってます)本人の意志に従っておきます。

彼女は偶然にも大学の同じ学科の後輩にあたります。
私の卒業したのは、ロシア文学科という、まことにマイナーな、マイナーな学科なんだけど、そんなひとにこの広い世界で会えるとは思わなかった。
なので、ある番組の打ち上げで、偶然知った時、お互いに「うそ~」と叫んでしまった。

ああ、懐しきロシア文学。

今時、トルストイもドストエフスキーも読んでいるひといないどころか、
きっと、『誰それ?』って言われちゃうんだろうなあ。
わたしなど、こういうもんが文学だと信じて大きくなってしまったので、
簡単に小説なんて書いちゃいけないと思ったし、
社会や歴史と無関係に
「だれそれがすきだあ~」「ごはんがおいしい~」みたいなことは、
小説のテーマになりえないのだと思っていました。
それが今や・・・。

というわけで、いただいた感想です。

<感想ファイル 4 メールにて拝受>

夏樹と光治は、お互いが危機にあったときにちょうど自分と似た人に出会えてラッキーだったんだなーというのが全体の感想です。

たぶん二人とも自分の生き方を変えようとは思っていない。それまでに苦労して苦労して立て直してきたものだから。
だから、彼らに必要だったのは「その道を行け!」と強く背中を押されることだけだったのでは。
ほかの人が歩いている道ではないから、進み続けることに迷いが出てきちゃうのでしょうね。他者の抵抗も大きいし。
出会って、互いの存在にょって、確信をもって自分の道を進めるようになって、よかったなーと思います。
「進め!」というのは(そして実際に突き進むのも)、たいへん気持ちがいいです。

昔、性格診断で「決断力:5点」「状況判断力:1点」(5段階評価)という素晴らしい結果を受け取った私です。
「進め!」「とにかく進め!」「トラブったら考えろ!」「場合によっては考えなくてもよし!」というのが大好きです。

夏樹さんや光治くんはちゃんとした人たちなので、ちゃんと考えて、あるいは考えようとしているところが偉いと思います。
このあと二人はどうなるんでしょうね。

夏樹さんはSMの女王様をやってみてはいかがでしょう。
男の存在に依存しつつも、その場のシチュエーション的には自分が君臨する、というのはバランスをとりやすいのでは。
SMはよく知りませんが、SもMも同根、という耳知識だけで思いつきました。
夏樹さん言葉責めは得意そうだし。

光治くんは就職するのかしら、進学するのかしら。
就職するなら、鉄工所で難しいNC旋盤とか(うろ覚えです)を
操る仕事をして、鉄と語り合ってほしいです。
というのは、ちょっと前に読んだ「鉄を削る」という本の影響です。
町工場の最先端っぷりにハマれば、精神生活において人間関係が占める割合が
ぐぐっと下がるのでおすすめ。

と、じっさい面と向かってはとうてい言えないようなアドバイスを虚構のお2人に並べてみました。
自分が世界を覗く窓がいかに小さいかを思い知りました・・・。

えー、興奮して長々とすみません。


(CG屋 /女性/30代)