山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

人生で起こったことはすべて○○にせよ。

渋谷で、映画「ジョージ・マイケル~素顔の告白」を見る。
ジョージマイケルは、ご存じ80年代からのイギリスのポップシンガー。

特別、ジョージマイケルのファンかといえば、そうでもないんだけど、最近、この手の「これまでのドキュメンタリーのイメージを打ち破るドキュメンタリー映画」って増えたでしょ。

「ボーリング・フォ-・コロンバイン」あたりが火付け役だったのかもしれないけど、ドキュメンタリー映画っていうと、どこか、暗くて地味で、社会派で、時々退屈、な感じがしたけど、マイケル・ムーア以後、面白くって笑えて、なおかつ考えさせられてしまうタイプが撮られるようになった。

なかでも、女優のロザンナ・アークエットが初監督した「デボラ・ウインガーを探して」は良かった。
テーマがものすごくシンプルで。いわく、「40歳を過ぎるとハリウッドでは女優に仕事がなくなるのはなぜ?」というもの。ロザンナがどんどん質問を投げかけて行くシンプルな作りに魅了された。

(それで、NONFIX、ワタシも出演しちゃったわけさ)

でもって、ジョージ.マイケルの波乱の人生。
ゲイであること、恋人のエイズ死、母親の死、政治的発言によるバッシング、とにかく、次々とトラブルが降り掛かる。
その度にひどく傷ついて、作曲ができなくなったりするけど、結局、回復するのもまた、「曲をつくること」によって。

「人生で起こったことはすべて、音楽にせよ、って神様から言われてるんだ」
そんなふうに、ジョージマイケルは語っていた。

どんなつらい出来事も、音楽にすることで、歌って、乗り越えて行く。
かっこいいす。

でもって私も、いっぱいひどい目にあっておりますが、
「人生で起こったことはすべて、小説にせよ」って言われたことにして、乗り切りたいと思います。

だって、崖っぷちですよ。
(その背中を身内から押されそうになってるし)