山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

自殺の引き留め方

夕方から打ち合わせ。
その後、銀座で「カモメ食堂」を見る。
あまりに知り合いの多い世界なので、感想は控えます。
(いえ、面白かったですよん)

打ち合わせで、テーマになったのが、「自殺したいひとの引き留め方」

私は、20歳の自殺志願者に対しては、「まだ、これから、思ってもみない楽しいことあるから、生きていた方がいいよ」って説得できるけど、40歳のひとを説得できる自信はない。だって、この先もう、そんなに楽しいことなさそうだから・・と言った。

すると、同席していた人(同世代の♂)は、「20歳の自殺したいひとは引き留められないが、40歳なら引き留められる」と言うではないか。

その心は、「20歳で自殺するのは正しい。人生ってどってことないから。40歳を引き留めることができるのは、これまで我慢したんだから、これからも、だましだましやっていけばいいではないか。死ぬなら20歳で死んでおけよ」とのことだった。

あまりに人生についての感想がちがうのでびっくり。
ちなみに、私と正反対の意見を言ったひとは、どちらかといえば、人生のウイナー(勝者)側のひとなんだよ。負け組のひとが、「生きたってそんなに面白くないよ」というならわかるけど、ひともうらやむような人生を送ってきたのに、「20歳で死ぬのは正しい」なんて言われると、びっくりしてしまう。

しかし、これだから、ヒトというのは面白いなあと思った。私は、たいした半生ではなかったが、なにより楽しかったので、17歳のころ、早くも絶望していたけど、あのとき死ななくてよかったと本心から思うのだよなあ。映画は最後まで見ないとわからない、というか。

そんなわけで、いろいろ考えて結論はでないけど、考えるのは楽しい日々。

最近、よいこと多くて、ご機嫌なせいかもしれないけど。
(単純であった)