山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

退院いたしました。



写真は、6日ぶりに自宅に戻り、安心して眠るミニ。

昨晩は、朝方まで仕事し、早朝、眠る。すると、早い午後に電話が鳴り響く。たいていの用事をメールですませているので、電話が激しく鳴るというのは、あまりよい話の場合が少なくない。起き出してみるとすでに留守電で、再生してみると、ミニが入院中の病院からだった。アウチ!経過良好と思い、すっかりくつろいでいたのだ。もしや、異変か・・。あわててコールバックすると、「回復も早いし、元気なので、今日、退院したらどうでしょう」と言われる。おう。胸を思い切り、なで下ろす。

簡単な食事をすませ、喜びと混乱でお風呂に入る。私に細菌がついていてミニに感染したらいけないと思って(ハハハ)。で、予定の時間に、病院へ。担当医から経過を聞く。この病院では手術中の様子をスチール写真に残している。(そして、犬の顔も)それを見るとびっくり。ミニの子宮は巨大であった。どうも、膿がたまって腫れていたらしい。えっと、人間の大人の腕くらいある。

かつて、犬猫番組をやっていたとき、猫の避妊手術を撮影した。そのときの印象では、無血手術というか、切り口も小さいし、子宮も細い管みたいで、全然グロテスクではなかった。(このくだりは、拙著「ベイビーシャワー」で、犬の避妊手術の描写に使った)ところが、ミニの子宮のグロテスクなことよ。太い血の管というか、想像していたよりずっと大きかった。全部取り除いたから安心です・・と言われるが、あれだけ大きな臓器を摘出して、内部で癒着などおきないのかと素人ながら心配する。

しかしまあ、担当の先生曰く、術後の経過もよいということなので、よい方を信じることにする。数週間前、廃車寸前になったパンダにミニを載せて帰ってくる。うちに帰ったらどっと疲れた。運転中も、安全運転を心がけ、(だって激しい運転をして、ミニの傷口が開いたらいやだ)、気を遣いすぎたのね。

ミニに好物の鶏肉ごはんを食べさせて、布団(というか、犬用ラグね)を敷いてやる。するとすぐに横になり、寝息をたてる。母犬であるカナととっくみあって遊ぶということもなく、ひたすら寝ている。う~ん、ミニも疲れているのね。と思ったら、私もソファで眠ってしまった。

たぶん、一応、、めでたし、めでたし。関係ないけど、今日、最近注目の本谷有希子さんの「ふぬけども、悲しみの愛をみせろ」が映画化されることを知る。しかも監督が大学の映画クラブのときの後輩である。なんだか、うれしい。まだ、この本読んでないけど、あらすじを聞く限り、しびれる内容である。昨今のクサレ女子文学にありがちな、ベタな恋愛や家族モノと違って、飛び抜けている。うれしいな~。

そんなわけで、犬好きのおセンチな私から、口の悪い、日常に復帰する、わたしであった。