山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

泣いていただきます?

久しぶりに、打ち合わせで外に出る。
昼間の地下鉄は、背広のサラリーマンや、スーツの女性など、勤務中っぽいひとがたくさんいて、それぞれ、「これから大変な仕事なんだよな~」的な、ちょっと疲れ、ちょっと深刻そうな面持ちで乗っていて、それを見るのが新鮮。みんな、がんばれ~という気持ちになる。

仕事のあと、渋谷で、映画「幸福な食卓」を見る。監督は友人の小松隆志さん。原作を読んでいないので、どこまでが原作通りなのかわからないけど、非常におさえた演出で好感をもった。(偉そうな書き方だなあ)。
結末がわかってしまうといけないから、あまり詳しいことを書けないけど、親しいひとの死に関する物語であるから、昨今流行の「泣いていただきます!」的な演出をすれば、充分できるストーリーだったと思う。ここぞというところで、悲しい曲をかけるとから、主人公を画面いっぱいで泣かせるとか、手段はいろいろある。そうやって作っておけば、シンクロして、「泣いた~!」=感動した~!という評価をもっと得られたと思う。けど、そういう姑息な手段を使っていなかったなあ。ぐっと抑える感じだった。

だいたい、「泣きました」ってことを人前で言える神経がまず、いやだ。それって、どんなエロ本が感じるかに近いものがある。これで抜きました・・みたいな。そういうことをさー、ひとまえで大人は言わない約束とちゃいますか。「昨日、友達の葬式でさー、死ぬほど泣いちゃった」なんて言うだろうか。なにが悲しいかなんてことは、人前では言うのは、子供がすることだ。・・ま、日本中、子供化してるから仕方ないんだろうけど。

そんなわけで、過度のあおりをしない演出が好きだな。テレビってやっぱり「あおり」なんだよなあ。だから、ついつい、過剰なことするのよね。

今日は、なんとなく、よいことの続いた一日だった。大きく3つ。

ひとつ。
打ち合わせで会った、一般企業の女性の管理職の方から、「女の武士道」読みました。良かったから、今、部下に回してます・・って言われた~。嬉しかった。そこは女性に優しい優良企業で、こういう会社で働く女性に読んでもらえるっていうのは、すごく嬉しいんだよなあ。

ふたつ。
某作品の某のべライスのお誘い。(某ばっかで申し訳ないけど、社外秘だし)

みっつ。
某小説の某映画化の某監督とちょっとした電話。(これも某ばかりじゃ)

なんで、基本的に嬉しいけど、ちょっとやな予感がするのは、久しぶりに外出したせいか、風邪っぽい。今、即行で、はちみつ+生姜+ミントティーを飲んでます。これで、回復したいな~。そうだ、それと、シャロン・ストーンが宣伝していた、ディオールのアンチエイジの化粧品セット、買ってしまった。ちょっと浮かれてたから、勢いつけるためにね、シャロンストーンにあやかって。

そんなこんなの水曜日。