山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

人間犬なら大歓迎だけど。

人間ドックに行ってきた。ドックなんて言葉がでると、犬関連のダジャレのひとつも言いたくなるけど、現在はそんな体力なし。いろいろ重なって、スケジュール的には、人間ドックいってる場合じゃなかったけど(当初の予定ではもっと暇になってるはずだった・・)予約してあったし、すでに3回も日にち変えてるし、なんかこういうときこそ、身体ぶっこわれてそうで、心配だから行く。

場所は、六本木のどまんなか。中学生のころ、よく行ったディスコ(古いねえ、今でいうとクラブか)のあったビルである。っていうか、その店があった場所だよ。それがいつのまにか、クリニックになってる。9時半に行くとすでに、60人くらいの客(客っていわないか)が来ていて、大盛況である。

16歳のとき、音楽に合わせてあっちへふらふらこっちへふらふらしてた場所で、診察表をもって、おそろいのピンクのガウンを来て、うろうろしたわけである。時代は変わったのね。午前中はとにかく忙しかった。検査と検査のあいだに、雑誌を読もうとすると、ちょうどいい記事のところで、「山田さ~ん」と呼ばれてしまう。もちろん、雑誌読みにきてるわけじゃないから、放置して検査いくけど、ひとつの記事読むのに、三回くらい中断された。必死になって全部読んだけど、つまんなかったしさ。

でつらかったのは、バリウム。初体験だった。こんな恐ろしいこと、みんな普通にやってたんだー。気持ち悪いし、なんか怖いし。白いクスリを飲んで吐きそうになってるのに、へんな板にのせられて、ぐるぐる回しにされた。いじめかよ・・と思う。

エコーも怖い。乳ガン検査やったけど、これってほんと胸ばくばくになる。押さえられたところ、全部痛いように思う。もう、一週間も生きられないような気分に。

さらに、身体に電極つけてなんか測ってたのも怖かった。この検査技師が自暴自棄になってる時期で、「え~い、ここから電流思いっきり流しちゃえ」とトチくるって、超電流流したらどうしようとか、思い始める。逃げるなら今だ・・とか考えてるうちに終わったけど。

精神的にとても弱いので、検査しているうちに、どんどん悪い方に考え、身体中が重篤な病にむしばまれているに違いないと確信していく。だから、最後の診察が、10代の頃に訪れた思い出の場所なんだわ・・とか考える。でも、自分の10代なんて、純愛モノになるような清純な思い出なんかなんもないし、だめじゃん・・とかも思う。

バリウムのあと、ご飯が出る。一階下に下りて六本木を見渡せるレストランで幕の内弁当。これがまずい。しかも、気持ち悪くて全然食べられない。なんでこんなことしているんだろうとこういうときだけ生まれいづる哲学者が出る。

睡眠不足と空腹と検査恐怖で、くったくっただよ~。しかし、敵もサルものひっかくもの。バリウム飲んでうなだれてたら、検査のひとが、「思ってるような病気はないよ」と明るくおっしゃった。ええ?まだ、なんも言ってないじゃん。だぶん、「大丈夫ですか」と聞かれて、なにもする前から「全然ダメです」と言ったからだと思う。

ということで結果発表は2週間後。なにもないといいな~。