山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

事故、その後。

そんなわけで、昨日は、交通事故のケガで、一日休んでおりました。

深夜に乗っていたタクシーと車(どんな車だか、まったく記憶にない)が衝突し、車内で身体を打ったもようで、その瞬間の記憶が飛んでおります。あのとき、死んでたら、私の記憶はそこまでだったんだなーとしみじみ思います。すると、わたしが最後に見たものは、突進してくる車(もしくはそのヘッドライト)ってことになります。最後の思索(思索というほどのことではないが…)、「このままではぶつかる」ってことになります。最後の言葉も同じ。

「このままではぶつかる」

ゲーテは最後に「もっと光りを!」と言ったのが有名ですが、「このままではぶつかる」っていうのはどうなんだろう。事故の直前であったと考えれば、普通ですが、この前提をはずして考えると、案外、深い意味を持つように思えるかもしれない。

作家、ヤマダアカネの最後の言葉は、「このままではぶつかる」だった……それはつまり、じっとしていると、悪いことが起こるよ…という示唆ではないか…など、自分が大作家だったら、深読みされるかもしれない。

…なんてことはどうでもよく、昨夜はまだまだ頭に霧がかかっている状態でして、覚醒するにしたがって、身体の各部署が痛いってことに気づきました。ちょうど、酔っぱらっている時、ケガをして、そのときはどってことないと思っていたのに、朝起きたら、「いて~」みたいなものです。各部にですね、青あざができてまして、まるでDVの被害者みたいです。

で、夜中にですね、胸の奥がとても痛くなり、呼吸が苦しくなったので、救急で運ばれた病院に行ってきました。このまま、呼吸困難で死ぬのかなーと思ったからでした。真夜中の病院は、真夜中とは思えないくらい混んでいました。場所柄(@広尾)、ユニークな方が多かった。白人の夫に日本人の妻で赤ちゃんを連れた人、点滴を受けているインド人風の赤ちゃん、顔から血を流したその筋風の男性、網タイツにハイヒールで、まだ酔いの覚めないキャバクラ譲的たたずまいの女性…とにかく、真夜中ならではのERでした。なかでは、自分なんかごく普通のひとだと思う。

けど、同行してもらった、親しいひとも同じ業界のため、ここ数日寝てなくて、つきそいのくせに、待合室で、ずっと寝てる、もしくは、ずっと電話してる…という、充分へんなふたりでした。

で、診察の結果、骨に異常なしで、いわゆる、打ち身ってことになりました。これはもう、おとなしくして、治るのを待つしかない。湿布とか痛み止めとかもらいましたけど、それらはあくまで対処療法ですから、根本的解決は、自然治癒力に頼るしかないようです。イタタタ……。

先日、車に当たる→「当たる」→映画が「当たる」と事故すらポジティブにとらえようとした自分ですが、事故の甲斐あって、いいことがありました。上映館がひとつ増えることに…。川崎TOHOシネマズでも上映されることになりました。まだ、上映が始まっていないのに、快挙であります。試写が毎回、混雑したおかげか、原作が増刷になったおかげか、それとも、映画本体のちからゆえか……。
どれであっても、非常にうれしいお知らせです。

頭が痛くて、布団のなかにいたのですが、上映館が増えるという知らせをメールで知り、布団のなかで泣きましたよー。事故と引き替えだなと。

こういうことがあると、本当に「運」ってものを信じたくなります。悪いことがあると、それに見合うだけのいいことがやってくる。逆も真なり。悪いことばっかり、いいことばっかりってひともいるのかもしれないけど、自分は五分五分かな…いや、案外、いいことのほうが多い気がする。

それは日頃の心根がいいからで……なんちて。

なので、身体は不自由ですが、気分は爽快であります。

また、明日から仕事に復帰です。ラストまで、がんばろーと首曲がりなら思ってます。

訂正
昨日、頭のMRIを撮った…と書きましたが、CTの間違いでした。ご指摘をいただきましたので、ここに謹んで訂正させていただきます。それでも、初CTではありました。