山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

もてる男の変遷

漠然と、ホストクラブのHPを見ていて思った。最近のホストというのは、ほんとジャニーズ系である。

ジャニーズ系とは、華奢で細身で顔立ちも女の子っぽい奴ら。人柄的にも、凶暴ではなく穏やかで女子っぽい感じ。世間でも「ヤワ」な男のほうがもてるし、メインになってきているように思う。それってなぜだろうと今更ですが、考えた。

自分が少女の頃(って単純に十代の頃)、まだ、「ごっつい男」ってのもそれなりにもてた。「頼りがいがある」とか、「たくましい」やつらが、もてる男だったように思う。俳優さんにもこの手のひとが多かった。イメージでいうと石原軍団的な濃い顔のひとたち。しかし、時代は流れ、体育会系でいえば、柔道家タイプや角刈りタイプは、もてる男のカテゴリーから姿を消した。暑苦しく、汗っぽい感じは疎まれる傾向にある。

なぜ、そうなったか。答えは簡単。女が強くなって自立したからだよね。かつて、社会的にひとりでは生きていけなかった女たちは、自分たちの好みより、「養ってくれそうな奴」「守ってくれそうな奴」を選んだ。選ぶしかなかった。けどさ、今や、自分で稼ぐことができるようになると、そんなうっとおしい奴はいらないのよね。それより、話の合う、かわいくて、女友達の延長のような、キレイな男がいいわけだ。というわけで、世界的に男らしい男は地位が下がっちゃっていると思う。はは、ちょっといい気味。(ってこともないが)

しかし、反面、若い女子の間で年上好みが多くなっているという現象もある。20歳くらいの女子に聞くと、「同世代の男はガキすぎてつきあえない」とのことである。「30歳くらいまでなら軽くOK」だそうだ。ふうん、おじさんたちには朗報ではないだろうか。

女性のほうも、知り合いの超美人辣腕編集者の彼氏は、十五歳くらい年下だし、女性の側も守備範囲が変わってきていると言える。恋愛が自由になるのは、いいことだし、新しい物語が生まれやすいから、面白いとも言える。ちょっと最近は、忙しすぎ、疲れすぎて、恋愛関係に触手を伸ばす気力もなかったけど、研究は続けるのであった。だって、面白いんだもん。

ごっつい男よ、さらば。