山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

50代なのに、30代に見えるひと。

今夜の「帰ってきた時効警察」は、50歳の熊本さんが、若い頃を思い出すシーンから始まる。熊本さん(岩松さん)ファンとしては、若作りなかつらが似合っていて、面白かった。ドラマのモチーフは、オスカーワイルドの「ドリアングレイの肖像」とビリーワイルダーの「悲愁」であろうと思われる。どちらも、見た目の「若さ」にしばられた悲劇である。で、いつまでも老けない温泉とその成分をつかった美容液を売る温泉女将の物語。この女将が54歳なのに、30代前半にしか見えないというストーリー。内容については、ともかく、ひとは「若返る」って言葉にひとは弱いんだよね。(私も弱い)。

が、そんな都合のいいものが、そうそうあるとは思わないよね。10歳若返るはずないでしょー、冷静に考えて。もちろん、美容整形などでは、かなり劇的な変化が期待できるけど、化粧品やなにかでそこまで変わったら、かえって恐ろしいよね。でも、惹かれるものよね。

昔は、若返りといったら、女性だけの関心事かと思っていたけど、最近、男でも「若さ」に固執しているひと結構いる。急に若い女子にがつがつしたり。けど、それって、いわゆる「中年の危機」というらしく、そんなに珍しいものではないらしい。女性は、年取ったからといって、若い男子にがつがつするひとは少ないと思うなあ。なんかめんどくさいし。

そんなわけで、なんとなく、中年向きの内容であった。こういうのを見て、現実の若い者はどう思うのかしら。年とるのって残酷だなあって思うのかな。っていうか、20代の頃なんて、そんな年上のひとたちが何を考えているかなんてことに、全く、全然、興味なかったよなあ。「関係ないひとたち」としてしか見ていなかった。そういうもんだよなあ。

でも、50歳でも熊本さんは好き。(てへ)

おっと、ここで宣伝。来週の「帰ってきた時効警察」はいよいよ、私の脚本でございます。監督や安見悟朗さんです。「時効」シリーズの助監督であり、私もいくつかの番組で助監督ついてもらいました。これが彼の監督デビュー作になります。ヨン様似のひとであります。ゲスト女優は、国生さゆりさん。「普通の主婦がイノシシに間違えられるのには、それなりの理由があるのだ」だったかな。(自分で書いたくせに、忘れるなよ。)
詳しくは、自分のHPのインフォメーションにもアップしてあります。どうぞよろしく!