山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

あなたを殺す確率と11分間。

基本的に落ち込み気味。

最近、読んだ本のなかで、ひっかかった文章。

「顔見知りのなかでも自分を殺す可能性が一番高いのは、家族である。アメリカでは、配偶者とは、自分を殺す確率のもっとも高い他人のことだという言い方まである」(「おひとりさまの老後」・上野千鶴子著)

「もの言わぬ動物と心をかよわせるということは、人間の心に驚くほどの影響を与える。もの言わぬ動物に慕われていると感じることは、人間の心に自信とやる気を湧かせてくれる」(「馬の瞳を見つめて」渡辺はるみ著)

「十一分。世界はわずか十一分しか、かからない出来事(=セックス)を中心として、その周りをぐるぐる回っているのだ」(「十一分間」パウロ・コエーリヨ)

うは。とりとめも脈略もなし。

今、書いている小説はともかく、次は、漠然と、うつ病気味のホステスの話を書こうと思う。前半生、恋愛やら身体やらを売り物にしてきたひとが、35歳くらいで、自分をきれいに見せるためにはくハイヒールにめんどくささを感じ始める。そうやって見回すと自分のまわりにあるものは、全部恋愛仕様であり、それを取り除いたあとに、いったい、なにが必要なのかと思い詰め、うつになってしまうのだ。うつ病のホステスなんて、仕事として成立するのか。それとも、案外、それが受けるのか。さあ、わかんない。まだひとごとだから、勝手に書いてるだけ。ほんとに書くかどうか、書けるかどうかわからないしね。

が、最近、風俗業の女性たちのメンタリティに急に興味があって。どうやって、自分をコントロールしてるのかなあ。別に普通と同じよ!とみんな言うけど、そうなのかなあ。そんなことをぼんやり考える午後。すでに、冬を先取りして、風邪気味。

世界はたった11分のためにまわっていて、自分を殺す確率のもっとも高いひとと暮らし、なぐさめは、動物に慕われること…ってことになってしまうな、まとめると。そうでもないのに。