山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

美人は損か得か@仕事。

ネット上のどっかに、「一週間ネット断ちした」という記事があった。結論から言うと、仕事のスケジュールなどで、不具合がいっぱいあって、3日で断念したそうだけど、良い点は、電話を使うことが多くなり、その分、コミュニケーションがとれた、とあった。

そうだよなーと思う。自分もほとんどの連絡をネットにし、かなり親しいひととでも電話では滅多に話さなくなった。ひとつには自分の生活時間が不規則であるため、電話だと連絡とりずらいってこともある。だけど、それだけじゃなくって、やっぱりどこかで、ひとを拒絶するような、すべてをメールですまそうとするような弱さ(弱さかな?)がある。

電話だと、相手のリズムがあるし、傷つくこともあるので、どんどん電話から遠のいた。とくに仕事の話だと、抜き差しならなくなることがあるからだ。でも、やっぱり、ちゃんと電話で話したり、できるだけ、会ったほうがいいなーなんて、今更なことを思った。

メールだと傷つかない分、本心がわからないもんなー。メール上では、とても礼儀正しく、穏やかなひとが、会ってみると、恐ろしいくらいひとの話を聞かず、横暴だったりすることもある。(まあ、だからメールになってしまったんだけど)。でも、そうだとしても、メールだけで全部すませられるわけじゃないんだから、ひととはちゃんと関わらないとなー。

ということで、今夜は久しぶりに2時間も長電話してしまったわ。相手は仕事上の後輩の女子。彼女も仕事でいろいろゆきずまっているということで、そこらへんのことから話す。あと、仕事の上で、美人は損か得か…とか。

最近は女性の映画監督も増えたのだけど、先日、映画関係者と女性監督の話をしているとき、ある大監督が言った。「その監督って美人なの?」。うう。そうか、やはりそういう視点でくるのかと思った。そして、その大監督は続けて言った。「美人だと、まわりの奴らが助けるから、本人の実力以上のものができたりするからな」と。なるほど。そういう面はある。

確かに、職場における美人というのは、微妙である。下心のあるひとが、奇妙な動きをするからだ。美人ってだけで、下駄をはかせてもらえる。それも実力のうち…と言ってしまえばそれまでだけど、損得両面あるよなあ。

以前、男性上司に惚れられて困っている女子がいた。上司の一方的な思い入れで、彼女は実力よりもよいポストにつくことができた。それは彼女が美人で「得」をした部分だ。が、ことはそう簡単には終わらない。実際仕事が始まると、彼女は上司のいうことをあまり聞かなかった。部下をその美醜で選んでしまう程度の男である。もともと仕事はできない。だから、美人でもあり優秀でもあった彼女は彼に反逆したわけである。彼の与えてくれたポストを利用して。

結果は…。彼女は仕事をはずされた。下心のある上司にとっては、まさか彼女が反逆してくるとは予想できなかったのだ。よいポストの見返りに尊敬してもらえるとか、願わくば愛してもらいたいと思っていたらしい。ところが、彼女はまったくそうは考えなかった。自分の思うように動き、そして、上司にを怒らせ、はずされた。通してみると、これは彼女が美人ゆえ、「損」をしたことになると思う。バカな上司の下心を刺激することがなければ、職場を失うこともなかったのに。

さほど、美人はたいへんだ。そして、このような下心上司ってやつは、かなりいっぱいいる。仕事を装って、部下の女性に近づくひとって、聞いてみるととても多い。女子たちは、「げ」と思いながらも、仕事を円滑にすすめるため、心のなかで、舌を出しながら、上司との食事につきあう。たいへんだよなーっと。

まあ、そんなことも含めて、後輩の女子と長電話。なんだか楽しかった。やっぱり、メールだけじゃダメだよね。ちゃんと話さないと。(自分に言ってます。すぐにメールに逃げるのでね)。

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