カナ、再び、倒れる。
呼吸困難、意識不明…午後、獣医さんに往診を頼む。家で様子を見る。居間の床にラグを敷いて寝かせ、そのとなりに布団を敷いて、並べて寝る。夜、悪化。獣医さんに向かえにきてもらって、病院へ。
心臓に血がたまり、肺に無数の腫瘍がある…。血を抜き、酸素ボンベをし、点滴をしてもらう。もしものことを考えて、深夜、家に帰ってくる。ずっと、居間のラグの上で寝ている。寝顔は穏やか。
飼い主は、DVDで、「冬の運動会」BY向田邦子、5話ぶんくらい一気見。シナリオのお手本のようなドラマだ。だけど、今と倫理観が違いすぎるから、なんともいえない。今だったら、軽く乗り越えられることが、当時は(28年前)、大問題だったのだ。女はとにかく、「結婚」だし、男も、「いい会社」に入ることが絶対だった。今って、ずいぶん楽な時代になったはずだ。結婚しなくても、いい会社どころか、就職しなくても、愛人がいても、それほど最悪ではない。命がけで隠すことではない。
楽になったはずなのに、楽になったように見えないのはなぜだろう。いや、きっと、手に入った自由には無頓着なのかもしれない、いつだって、不幸の種はあるのだなー。
そんな濃いメロドラマを、犬の看病しながら見ています。ひとまず、一本仕事に「了」を打ったので、それと、今日はほとんど寝ていないので、自分を甘やかしています。
クリックよろしくです。と書いてから、「自分の犬が死にそうな夜にも、あんたはブログを書き、そのランキングを上げるために、その犬のバナーをクリックしろなんていうんだね」と、鉄道員(ぽっぽや)おかみさん的な台詞のひとつも言ってみたくなる夜。