山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

カナ、奮闘中。



去年の春、お花見をしたときのカナ。さくらを頭にのせて、笑っています。

昨晩から、いよいよカナの状態が悪くなり、昨晩はつきそって眠りました。さんざん、いろいろやってきたけど、これ以上、過酷な目に合わせるのは、自分のわがままなのではないかと思い、家でそっとしておいてやろうと思ったのでした。が、なんとも苦しそうで、一晩中、ぜいぜいはーはーするし、もはや自分の脚で立つことができず、そうなると、排泄もままならない。「寝たまましていいよ」と言っても、習慣のせいか、外に行きたがる。でも、立てない。この繰り返しのまま、朝になりました。

朝、力尽きたのか、寝たまま、ペットシーツにおしっこをして、少しは楽になったようだけど、相変わらず呼吸は早く、苦しんでいる。それで、やっぱりもう一度病院に行くことにしました。ペットタクシーの担架に乗って、この3ヶ月何度も通った病院へ。検査すると、「生きているのが不思議なくらいの貧血を起こしている」とのこと。ほっておけば、命はないと言われ、やはり、最善を尽くしてもらうことにしました。

午後から輸血。心臓が弱っているので、ゆっくりやらないとショックが大きいということで、200CCを4時間くらいかけて、入れていく。つきそうとカナはわたしに気を使い、立とうとして体力を使ってしまうので、家に帰ってきました。深夜まで輸血をして、やや元気が回復したところで、家に戻すことになりました。もちろん、そのまま、病院でつきてしまう可能性もあるのですが。

夕方、家に帰り、少し寝ました。昨晩は、カナに添い寝しながら、本谷有希子さんの新刊「乱暴と待機」を読みました。これ、主人公の職業が、保健所の犬を殺処分する係のひとの話で…。ちょっときつかった。今の時期は。しかし、自分の犬には最善を尽くした気持ちもあるので、処分される犬を思うとつらいのですが、なんとも。

深夜に向かえに行くまでの時間で、カレーを作りました。手作業というのは、気分を楽にしてくれるなーと。料理しつつ、J-WAVEを聞いていたら、最近ベストセラーの「自分をグーグル化する方法」という本を書いた勝間さん(だったと思う)というひとが出演していて、なかなか参考になった。

グーグル化する方法には、3つあって、1)自分がメディアになる。(自分から情報を発信する)。2)アウトプットとインプットを五分五分にする 3)集中力は体力 …などでした「。今、起こっていることは全部正しい」ということも仕切りに仰っていた。

なかでも、「今、起こっていることは全部正しい」は、なかなか、含蓄が深いなーと思った。「自分が自分が」というのではなくて、目の前の仕事をちゃんとやることが先につながる…と書いてみるとわりとよく言われることなんだけど、そうだよなーと思う。あと、集中力は体力だそうで、自分も身体鍛えないとだめだなーとしみじみ。

そして、仏教の三毒追放(だったかな)って考え方。三毒っていうのは、三つの毒で、1)怒る 2)愚痴る 3)妬む 。この3つをやめることだそうだ。こういうネガティブな感情を持っていると、運が逃げていく…と言ってた。そうだよなーと思ふ。

死にかけた犬を思いながら、カレーを作りながら、ビジネスの話を聞いてました。結局、ビジネスだろうと、クリエイティブ(?まあとりあえず、作家業とか監督業はそっちだから)だろうと、基本は同じかもしれないと思いました。

それにしても。カナが心配です。もう、覚悟はできているのだけれど、どうにもこうにも。

もうすぐ、24時。輸血、終わったかなー。