山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

霧が晴れる…

3月、4月と不調が続いていた…。

3月中旬、最愛の犬、カナが死んでから、悪いことばかりが続けて起こった。書く予定だった小説をひとつやめたし、そのかわりに空いた時間で引き受けた仕事はあまりうまくいかなかった。このほかにも小さなトラブルがいくつかあったし、体調も優れなかった。

総体的にみれば、決して悪い情況ではないんだけど、どうも「暗雲立ちこめる」気分だった。

が、

なんか、今日あたり、ぱーっと霧が晴れるような気分になった。小さなトラブルがひとつずつ解決したせいもあるし、連休に大騒ぎの宴会をやって、厄払いしたような気もする。そして、今日、昼間外に出たら、日差しがとても気持ちよく、それだけで、気分が晴れ、なにもかもがうまくいくように思えてきた。

「太陽のせい」なんて、カミユみたいだけど、天気や気温で気分って変わるよなー。私も充分、動物的だってことだ。春が来て、生きる意欲が戻ってきた。ダメだと思っていたことが、そうでもないと思われ始め、もめごとで疎遠になっていたひとともじょじょに友情を回復できそうな気持ちになった。我ながら、わかりやすいんだけど…。

というわけで、今日は原稿が一気に20枚も進んだのであった。機嫌良くなった理由の一番は、実はこれか…?いや、ちがうな。原稿書いたのは夜で、気分が回復したのは、昼間だもんね。気分が回復して、原稿もはかどった…ってことだ。

そんなわけで、今は、久しぶりにおおらかな気分です。今ならなんでも許せそうな…。(でもないか)。

冷静に見回せば、本当に幸せなのだ。現在も書く仕事があり、出版のめどもあり、このあと、脚本担当したテレビドラマ、映画と公開になる。小説も年内に3冊はほぼ確実にこの世に出るだろう。テレビのお仕事も、絶え間なく声をかけてもらっている。ほんとにほんとにありがたいことだ。なにをはかなむことがあるんだろう。

カナが死んで、あまりに悲しさに、ちょっといろいろイヤになってしまっていたけど、ようやくその悲しみというか、カナの死にかこつけた自暴自棄から解放されつつある。そして、やっぱり、仕事は身を助ける…と思う。なんか書いてると気持ちいいんです。晴れ晴れするんです。

というわけで、もう、週末。相変わらず、風邪気味ですが、心は晴れやかなのであった。