山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

犬と雨と脱力と。



そろそろ、自分を甘やかせてばかりもいられなくなり、最後の甘やかしとして、犬と長い散歩に行ってきました。「自分を甘やかす」といっても、今更、酒池肉林するわけじゃなく、犬と公園に行くくらいなんて、平和でエライのう。しゃべり方は年寄りじみている。

写真は、緑のなかのミニさん。夕方だったけど、案外、グリーンがキレイだったので、調子に乗って、もう一枚。


空を仰ぎ見て撮ったけど、あんましきれいじゃなかった。むずかしいのう。

帰り道、犬の繋ぎ場のあるスーパーに寄って、文房具や家庭雑貨を見て、必要じゃないものをいくつか買って、(買ったのは-、石窯焼きと書いてあった長さ60センチくらいある長いトースト、ホワイトアスパラガス、ズッキーニ、どっかのチーズ、ドイツの冷凍食品のチーズパイ、コアラの形のチョコレート、チョコレートクッキーというめちゃなラインナップ。購入ポイントは、見た目のかわいらしさだ。パッケージで食品を買うなんて、ソニプラを歩く女子高生みたいだ。)、その後も、ゆったりだらだら歩いて帰って来た。

途中で小雨に降られたけど、気にしなかった。ミニもくたくた、わたしもくたくた。甘やかせていられるのも、あとわずかだ。映画の借金を返すために、フル稼働で働くのだ。精神状態は相変わらず、あまり麗しくないが、忙しくなれば、必然と治ってゆくであろう。長い散歩の途中に、絶対やらないけど、ちょっとやってみたくなる、「やさぐれ方」について、考える。

急にいなくなる。逃げる。大事なものを焼き捨てる。などなど。絶対やらないけど。

引き続き、「夕映えの道」を読んでいる。これはあきらかに、「女性の生き方」がテーマだったのだ。90歳のおばあちゃんの人生は、ふたつの戦争を挟んで、苦労の連続。まだ、女性が、「人間」扱いされていなかった時代なのだ。40代の主人公は、雑誌の副編集長で、自分のアパートを持ち、好きな服をたくさん買って、恋愛も結婚も充分楽しんで生きてきたひと。女性がひととして生きられる時代のひとなのだ。わたしもそうだけど。

けど、この世には、まだ、そんな風に人権を(お、まじめっぽい)を持てずにいるケースがいっぱいあるのだ。小さなことにくさくさして、犬と歩いているわたしなんて、ダメじゃん。と思いました。自分に与えられたものを喜ぼうと。与えられたって思ってなくて、自分で獲得したつもりだけど、それも先人たちの力があってこそなのだなーと。

いろいろ気持ちは引き裂かれつつも、まともになろうとしているのであった。昨日から目がへんになってしまって、というのも、あんまり目をこすったので、目が腫れたというか、痛い。泣きすぎたからだよ(って、嘘だけど)。

本当は犬のことを書こうと思ったのに、流れた。最近は雨ばかりふるなあ。