山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

快方に向かう。

今日になって、風邪はだいぶ、後退した。昨日までは、寝たり起きたり状態だったけど、つまり、基本の居場所は布団のなかであったけど、今日は、お昼頃、いったん、ちゃんと布団から出た。出ていい感じがしたのだ。

ここ数日、風邪、熱、汗、のただ中にいて、身体中がすごく気持ち悪くて、まずは、シャワーを浴びた。それで、ぐっと気分が良くなり、ご飯を食べて、新聞読んだり。今日からはもう、風邪薬も飲むのをやめた。それでも、まだ、声がガラガラで、全体熱っぽい。ちょっとふらっと来る。それでも、一気にシーツと枕カバーを洗濯した。昨日、「iq84」のあとに、「天才!成功する人の法則」というのを一気読み。今朝は、ドレス・レッシングの「草は歌っている」を読み始めた。

で、午後。小津安二郎の「東京物語」をdvdで見る。デジタルリマスターってやつ。「歩いても歩いても」に非常に雰囲気が似てるなあ、なんて思う。(いい意味です)。「東京物語」の舞台は、昭和27年。つまり、57年前も前なんだけど、人びとのありようはあんまり変わってないなーと思う。小津安二郎って、チクっとくる演出うまいなあとか思いながら見る。戦争の残り香とか。

「天才!」のなかで、一番、ショックを受けたのは、大韓航空機の事故の話。韓国の儒教精神のゆえか、副操縦士が、チーフの操縦士に、「危険」をうまく言い出せなかったことで、大事故になった…というくだり。確かに、韓国って、上下関係をとても大切にするし、目上のひとに失礼な言動をしないというとても礼儀の行き届いた世界だ。けど、それが、大事故につながったなんて、ショックだった。文化的背景まで見ないと、成功の要因ははかれない…というのがこの本のテーマだった。なるほど。

陽が落ちてから、すごく久しぶりにミニと散歩。好きなパンやさんに行って、パンを買う。一番好きな食パンが売り切れで残念。パン屋のお姉さんに、ミニ、褒められる。かわいくて、お利口ね…と。いつもだいたい、ミニはそういうふうに言われる。まあ、事実なんだけど…(笑)。

あーなんか、風邪が去って、ようやく、ひとの心が戻ってきた感じ。ここ数日、ちがう場所へ旅していたみたいだ。旅っていっても、全然楽しくない旅だけど。

健康はすばらしい。

そろそろ、次の小説のこと、考えないとなあ。あと、やりたいこと。(仕事はまあ、するとして…)。まだまだ、生きていくのだなあ。風邪で死ななかったので。