山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

映画「板尾創路の脱獄王」

今日は、久しぶりに映画を見に出かけた。

「板尾創路の脱獄王」@渋谷

いろいろ見たい邦画はあったんだけど、なにしろ、自分のが公開中は、なかなか冷静に見られないもんで、ちょいと控えておりました。

洋画に行く…という手もあったんですが、「アバター」も見てないし、しかし、気分は邦画ってことで、なかで一番気になっていた、《脱獄王》に行きました。

ふうむ。こういうお話だったのか。不思議な構成で、最後の最後まで見ないと面白さはわからないような作りになっている。狙ってこの構成なのか、結果的にこうなったのかはわからない。大まじめにここまてひっぱってきて、そうくるのか…という落ちである。この落ちがなんともいえない、軽さがあるので、嫌いじゃないけど。

やりたいことをやりぬいたような作品でした。

それにしても、松本人志氏の「しんぼる」といい、吉本の人気芸人さんなのに、なぜ、ふたりとも、自らが閉じ込められるお話を作るのかしら。そして、そこから、なんとしても抜けだそうとする話なんだろうか。安易には、「今いる場所に閉塞感を感じている」って見方をしてしまいそうだけど。

なにか、「逃げ出す」ことに過剰な憧れがあるのかな。特に外になにもないことを知りつつ。

役者として、板尾さんは、「いつか仕事したいひとリスト」にもちろん、入っているけど、もうひとり、最上位の津田寛治さんが、また、よろしくて。津田さんってほんと、いいなあ、うまいなあ。年齢不詳だし。絶対、いつか仕事したい。それも映画がいいなあ。

と夢を語ったところで…。

雪が降り始めたので、早々に家に帰り、ラジオのポストキャットで「文学賞メッタ斬り」、今期の芥川賞編を聞く。豊崎由美さんの松尾スズキさん評が優れていて、拍手したくなった。この番組の情報は、ツイッターで知ったし、アドレスも書いてあったので、便利。ツイッターで知ることが広がっている。

家にいても楽しいこといっぱいあるなー。