山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

フランス初公開!



今日、夕方の4時半から、自分の映画「すべては海になる」…英語だと、ALL TO THE SEAが、ドービル映画祭の会場でお披露目だった。

行ってみると、1500人キャパの会場にオープニングセレモニーのときと同じくらいひとが入っている。これって、日本より多いんじゃないの?…(笑)ってくらい。

で、写真にあるように、名前を呼ばれて、登壇。最初少しだけフランス語で挨拶し…(通訳のひとにお昼ご飯の時にカタカナで書いてもらった)、しかし、途中で頭真っ白になって忘れて、持っていたカードを見たら、爆笑された…。その後、日本でスピーチをした。なんかわからないけど、とても受けていた。

そして、上映。英語字幕とフランス語字幕で久しぶりに、我が子を見る。う~ん、久しぶりに見ても、じんとくるところはあるし、足りなかった部分はある。その上、海外に関する記述が多いので、果たしてフランス人はどう受け取るのだろうかとハラハラする

が、意外に笑いを取っていた。

そして、ロールになったあたりで、なぜか、大拍手になった。そしてライトがあてられて、映画祭のひとから、「立って、立って!」と言われて、あわあわしながら立つと、観客がけっこう立って拍手してくれた。いわゆるスタンディング・オベーション!

うれしいやら、びっくりするやらであわあわしている間にロールが終わり、客席が明るくなると、たくさんの観客に取り囲まれた。うわっ、こんなの初めて。それで、みなさん、パンフレットを持って、「サインしてくれ!」という。ペンなど持っていず、また、あわあわしながら、半泣き状態で、サインをする。すごいいっぱいサインした。生まれて初めての経験だった。

にわかには信じられず、いったい、今のはなんだったんだろう…的な気分になる。でも、映画を見たひとが、フランス語ながら、良かった、とか、前向きだったとか、勇気をもらった…みたいなことを言っていることはわかった。

それから、釜山映画祭のディレクターも来てくれて、「コングラチュレーション!」と言ってくれた。

すげえ、嬉しかった。

下の写真は、この映画祭の主催者、リオネルさんとその愛犬、ネモくん、13歳。





これは、ホテルのなかの、映画祭のポスター



もう、明日帰るのだけど、今夜はすごくハッピーだった。なので、スタッフに夜ご飯、すっごいご馳走しちゃったよ。
ロブスターやら、牡蠣やら。この写真はまた明日。

「フランスで監督やったら?」と言われた。「フランス人好みの映画だ」と言われた。そーか、じゃ、移住しようかな。小説もフランスで翻訳できるように営業はしてきた。

非常に厳しいスケジュールで、ギリギリでやってきたけど、とても実りがあった。できれば、最後までいたいけど、テレビの仕事が待っているので、明日の朝には、帰路につく。

ほんと有意義でした。ありがとう、フランス!ありがとうドービル!

絶対、パリで公開するように頑張ると誓うのであった。