山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

クマ(うさぎ、あらため)男と犬人間

4月23日の日記をあらためて。

小沢健二さんが、雑誌「ヴォーグ」5月号にぬいぐるみを着て、登場していて、それについて、日記を書きました。
なぜかっていうと、ニューヨーク!着ぐるみ!という2点に不思議な符合を感じたから。

というのは、自分の映画「すべては海になる」のなかに、「小島小鳥の冒険」という映画内小説があるんですが、このなかでも、着ぐるみ@ニューヨークというシーンがあるんです。

小島小鳥は、90年代に女子高生であったけれど、渋谷でエンコーしようとして、おじさんに声をかけたところ、「ブス!」と蔑まれたことから、日本を脱出。アフリカ→中東→ヨーロッパ→アメリカと、「出エジプト記」のように、人類の起源と進化のように、北上していく。その過程で、土地土地の男と関わり、自信を取り戻していくという物語だった。

そして、最後の地、ニューヨークで運命の男「犬人間」と出会う。犬人間とは、犬の着ぐるみを着て、行動する男なんだけど、彼には彼のヒミツがあって…ということになっている。

なので、ニューヨークと着ぐるみという符合に驚いて、そのことについて日記を書きました。小沢健二さんについては、日頃、鶴見済さんの日記を読んでいるので、そこで、小沢さんが、「うさぎ」と名乗る語り手が出てくる著作について、触れていて、面白いなーと思ったのがきっかけだった。

そのつながりで、ヴォーグを読んだり、「ロッキング・オン」のインタビューを読んだりしました。世界各地に移り住んだり、その思想(というか、考え方)などに興味を持って。

で、書いたけど、当初私は、ヴォーグでの着ぐるみは「うさぎ」かと思ってました。うさぎに本人がなにかを仮託しているように読めたから。ところが、「クマ」だったそうで。この日記への書き込みで知りました。間違えてごめんなさい。

なぜ、クマなのかについては、昔、テレビ番組で着たことがある…という単純な理由だそうで、まあ、それはそれ。

で、うさぎじゃなくて、クマとわかったけど、地方にいたので、確認もできなかったし、時間もなかたので、とりあえず、削除して、今、書き直した次第。

もっとも、自分が言いたかったのは、着ぐるみを着ている!ということだったので、その種類にはあまり深い感心もなかったけれど。

まあ、そんなわけで、いろいろ気をつけないとね。

普段やっている、テレビや書き物の場合だったら、書いたモノや作ったモノが外に出るまでに、たくさんのチェックを通るけれど、ブログにはそういうチェック機関がないので、自分が気をつけないと、危ない、危ない。ちょっと背筋が寒くなりました。

なんか、最初に書いたときの、ウキウキ感がなくなってしまったけれど、しかたないか。