山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

死にたがっているアート。

たいしたことはなにもしていないにも、かかわらず、なんだか、とても疲れています。

感覚でいうと、吸血鬼に血を全部、吸われちゃった感じ。

すみません。

昼間、ひとつ、コンテンポラリーアートの展覧会に行きました。

あまり降りたことのない駅の、全然、知らない界隈にあるギャラリー。

それ自体は新鮮でした。

自分の生息している地域とは、建物も歩くひとも、雰囲気が全然ちがう。

古くてたたずまいのいい、ビルディングなんかがあって、わーロケに使ったらかっこいだろうなーって、思いながら、歩いてました。

人気のない公園もあったし…。

が。

いざ、ギャラリーについてみると…

展示されていた作品は正直、どれもあまり面白くなかった。

若い人…ほとんどが大学生の作品なんだけど、既視感のあるものばかり。

こぶりの、弱弱しい作品が多かった。

会場でシンポジウムみたいなものをやっていたので、そこにも行って、話しを聞いた。やはり、「弱弱しい作品が多い」という批評があった。

なんていうか、この程度の作品だったら、商業主義にのっとって、大人が本気で作っている作品にどれも勝てないよなーというのが感想。

いや、アートに勝ち負けもないだろうけれども。

ひとことで言えば、特にやりたいことないけど、なんとなく作ってます…って感じ。表現したい欲みたいなもの、生命力みたいなもの、作品に宿る力が、ちーとも感じられなかった。

それこそが、「今」なのかもしれないけど。けど、それって、なんか言い訳がましい感じがして…。

で、なんか、すっごく疲れてしまった。

すぐれた作品だと、絵画でも映画でも小説でも、励まされるけど、「なんだかなー」の作品を見ると、疲れてしまうのはなぜだろう。エキスを吸い取られた感じ。

死にたがっている人は、道ずれにしようとする…というようなことを、ヘンリーミラーが言ってたような気がするけど、そんな気もした。

血を吸い取られた…。

いかん、いかん、アートゾンビになっちゃうわ。

なので、今夜はおとなしくしています。

ホントは、六本木に映画でも行こうかと思っていたけど、ほら、土曜日は夜遅くまでやっているから…

でも、疲れちった。

ここ数日、いろんなことが、キャンセルになって、それもあるかな、疲労感…。

ぼんやりしようと思います。

あ、いつも…か。

お知らせ:っていうか、確認?

数ヶ月前より、コメント欄を廃止して、ご意見はメールでいただく…というシステムにしたつもりなんですが、なぜか、コメントできるようにもなっているらしい。

コメントくださった方、読んでおりますが、メールで下さるとお返事書きますので、そこらへん、よろしくでございます。

しかし、どうやって、書き込めたのでしょう。不思議でございます。