山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ミニ入院3日目

今日もミニの入院の話です。

昨日の手術は無事終わり、ほっと一息ではあるけれども、それでも、心配したまま、一夜が明けた。

今朝は11時に面会に行った。



昨日とは打って変わって、すがすがしい朝。キャンパスのなかを歩いていく。



ここが病院。ここに、ミニはいる。



昨晩と同じ、酸素室にいた。かなり眠そう。しかし、元気はだいぶ回復したらしく、心臓のペースメーカーをはずそうとして壊したらしい。さらに点滴もひっこぬこうとしたらしい。まったく、困ったコだ。

しかし、飼い主としては、元気が戻ってきたことが何よりうれしい。そのまま、1時間近くミニのそばにいる。ミニのそばにいると、飼い主は心のそこから落ち着く。まだ、油断できないとはいえ、目の前にミニがいるのだもの。それだけで、安心なのだ。ミニも同じ気持ちだといいけれども。

ミニは担当医の先生になついているようだ。頼りにしているみたい。それも気持ちをほっとさせる。

いったん、病院をあとにして、都内の自宅へ戻る。ジーパンがよれよれなので、着替えたかったのだ。

またまた、藤沢で買う!という選択もあったけれど、帰ることにした。買い物ってそれなりにパワーがいるのだ。しかもジーパンとかだと、試着しないといけないので、そんな気力はなかった。

東海道線にゆられて、都内に向かう。考えてみたら、藤沢から都内に通っているひとだってたくさんいるのだから、これくらいで疲れていてはいけないのだ。

午後、都内の自宅に着く。着替えをして、準備ができたところで、紅茶を入れて飲む。すると…。

にわかに、ミニの不在が増大してくる。

リビングにはミニのベッドが2つ、おもちゃがころがり、ご飯用のボウルもある。持ち主のいない、それらのものたちが、ミニの不在を主張する。やばり…涙腺がゆるんでくる。

視線を窓の外に移す。相変わらずのビルに囲まれた町並み。しかし…ここにもミニの不在が…。

あーあの道はミニといつも歩く道だ。あそこで、「帰りたくない」といって、両脚をふんばったことがある…などなど、とめどなくミニの思い出があふれてくる。おい、なにを感傷にひたっているんだよ。

だいたい、ミニはまだ、ちゃんと生きているのだ。

これまでビジネスホテルに泊まっていたので、ミニの不在に気づかずにすんだ。ロケや取材で、ホテルでひとりになることには慣れっこになっているから…。自宅のほうが、ずっとやばいってことにはじめて気づいた。

感傷に浸るのを切り上げ、再び、病院のある街へ戻ってきた。夜ご飯をミニに食べさせるのだ。

あらかじめあずけておいた、鶏肉とご飯を煮たものをあげる。最初は、手からあげていたが、ミニ、すごい食欲を発揮し、みずからボウルにハナを突っ込んで、がつがつ食べる。

うーよかったー。うーうれしい。

生き物がなにかを食べる姿ほど、ほっとする風景はないよ。人間もがつがつ食べている姿が好きだ。

そんなわけで、ミニ、一食分、すっかり食べる。

昼間よりさらに元気になっている。すごい回復力だ。飼い主の生きるレベルも一緒にアップしてくる。喜びが体全体に満ちてくる。

食後、しばらく、ミニと一緒にぼんやりする。酸素室を出て、一般病棟に移動していた。ここにもほかの入院患者がいて、それぞれがケージのなかで、おのれの病と闘っている。

近くにグレイの美しいロットワイラーがいた。ちょくちょく私たちを見ている。

「おまえら、親子、一緒にご飯が食べられていいのう」といわれているような気がする。

しばらく面会を楽しんだ後、ホテルに戻ってきた。一昨日と同じ居酒屋で夜ご飯。今日は、房総地魚づくし丼!アジとあぶりフグというのがのっていて、うまし。



で、こっちは、漁師汁。これ、非常においしい。こんなにたくさん飲めない!と思ったが、飲み終わった。



そんなわけで、入院三日目、湘南地方三日目の夜。

明日も午前中に面会にゆく。もしかすると、週末には退院、もしくは、都内に転院できるかもしれない。

とにかく、ミニはじょじょに回復に向かっております。(もちろん、検査結果が出るのは、まだ先であり、その結果によっては、たいへんなんだけど…)とにかく、術後の経過は良好のようです。

心配してメールを下さった方、励ましの言葉をかけてくださった方、ほんとに、ほんとにありがとうございます。飼い主はたいへん、勇気づけられております。

すぐに返事がかけなくてごめんなさい。なかなか心穏やかでないため、返事は少し遅れます。必ず書きますので、もう少々。

とにかく、みなさまの応援のおかげで、ミニもわたしも回復に向かっています!