今日もミニの入院の話です。
昨日の手術は無事終わり、ほっと一息ではあるけれども、それでも、心配したまま、一夜が明けた。
今朝は11時に面会に行った。
昨日とは打って変わって、すがすがしい朝。キャンパスのなかを歩いていく。
ここが病院。ここに、ミニはいる。
昨晩と同じ、酸素室にいた。かなり眠そう。しかし、元気はだいぶ回復したらしく、心臓のペースメーカーをはずそうとして壊したらしい。さらに点滴もひっこぬこうとしたらしい。まったく、困ったコだ。
しかし、飼い主としては、元気が戻ってきたことが何よりうれしい。そのまま、1時間近くミニのそばにいる。ミニのそばにいると、飼い主は心のそこから落ち着く。まだ、油断できないとはいえ、目の前にミニがいるのだもの。それだけで、安心なのだ。ミニも同じ気持ちだといいけれども。
ミニは担当医の先生になついているようだ。頼りにしているみたい。それも気持ちをほっとさせる。
いったん、病院をあとにして、都内の自宅へ戻る。ジーパンがよれよれなので、着替えたかったのだ。
またまた、藤沢で買う!という選択もあったけれど、帰ることにした。買い物ってそれなりにパワーがいるのだ。しかもジーパンとかだと、試着しないといけないので、そんな気力はなかった。
東海道線にゆられて、都内に向かう。考えてみたら、藤沢から都内に通っているひとだってたくさんいるのだから、これくらいで疲れていてはいけないのだ。
午後、都内の自宅に着く。着替えをして、準備ができたところで、紅茶を入れて飲む。すると…。
にわかに、ミニの不在が増大してくる。
リビングにはミニのベッドが2つ、おもちゃがころがり、ご飯用のボウルもある。持ち主のいない、それらのものたちが、ミニの不在を主張する。やばり…涙腺がゆるんでくる。
視線を窓の外に移す。相変わらずのビルに囲まれた町並み。しかし…ここにもミニの不在が…。
あーあの道はミニといつも歩く道だ。あそこで、「帰りたくない」といって、両脚をふんばったことがある…などなど、とめどなくミニの思い出があふれてくる。おい、なにを感傷にひたっているんだよ。
だいたい、ミニはまだ、ちゃんと生きているのだ。
これまでビジネスホテルに泊まっていたので、ミニの不在に気づかずにすんだ。ロケや取材で、ホテルでひとりになることには慣れっこになっているから…。自宅のほうが、ずっとやばいってことにはじめて気づいた。
感傷に浸るのを切り上げ、再び、病院のある街へ戻ってきた。夜ご飯をミニに食べさせるのだ。
あらかじめあずけておいた、鶏肉とご飯を煮たものをあげる。最初は、手からあげていたが、ミニ、すごい食欲を発揮し、みずからボウルにハナを突っ込んで、がつがつ食べる。
うーよかったー。うーうれしい。
生き物がなにかを食べる姿ほど、ほっとする風景はないよ。人間もがつがつ食べている姿が好きだ。
そんなわけで、ミニ、一食分、すっかり食べる。
昼間よりさらに元気になっている。すごい回復力だ。飼い主の生きるレベルも一緒にアップしてくる。喜びが体全体に満ちてくる。
食後、しばらく、ミニと一緒にぼんやりする。酸素室を出て、一般病棟に移動していた。ここにもほかの入院患者がいて、それぞれがケージのなかで、おのれの病と闘っている。
近くにグレイの美しいロットワイラーがいた。ちょくちょく私たちを見ている。
「おまえら、親子、一緒にご飯が食べられていいのう」といわれているような気がする。
しばらく面会を楽しんだ後、ホテルに戻ってきた。一昨日と同じ居酒屋で夜ご飯。今日は、房総地魚づくし丼!アジとあぶりフグというのがのっていて、うまし。
で、こっちは、漁師汁。これ、非常においしい。こんなにたくさん飲めない!と思ったが、飲み終わった。
そんなわけで、入院三日目、湘南地方三日目の夜。
明日も午前中に面会にゆく。もしかすると、週末には退院、もしくは、都内に転院できるかもしれない。
とにかく、ミニはじょじょに回復に向かっております。(もちろん、検査結果が出るのは、まだ先であり、その結果によっては、たいへんなんだけど…)とにかく、術後の経過は良好のようです。
心配してメールを下さった方、励ましの言葉をかけてくださった方、ほんとに、ほんとにありがとうございます。飼い主はたいへん、勇気づけられております。
すぐに返事がかけなくてごめんなさい。なかなか心穏やかでないため、返事は少し遅れます。必ず書きますので、もう少々。
とにかく、みなさまの応援のおかげで、ミニもわたしも回復に向かっています!