山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

ミニ入院四日目

今日も午前中に見舞いに行った。



今日は、だいぶ、調子がいいみたいだ。普段のミニみたい。

でも、まだ、点滴はつけているし、すぐに座り込むところを見ていると、やっぱりまだまだな気がする。

それでも、午後、自分は都内に戻ってきた。週末に転院するかもしれないので、その準備もあって。

でも、正直、まだ、心配。気が気じゃない。自分の気がゆるんだすきになにか起こるような気がしてしまうのだ。

とはいえ、別の話をしよう。ここ最近読んでいた本、「シェイクスピア&カンパニーの優しい日々」がとてもよかった。パリにある、「シェイクスピア&カンパニー」という本屋さんのお話だ。

書いているのは、カナダ出身の元・犯罪記者。この記者のキャラクターというのが、優秀でもなければ、善人でもなく、かといって、すごい悪い奴でも、ものすごく女にモテるやつでもない。その、「そこそこのキャラクター」だからこその作品だ。

この本の魅力は、ひとえに、この書店の魅力にあり、もうひとつは、この書店のオーナーの魅力にある。この書店に出入りする…というか、泊まっている作家や詩人の卵や、旅人たちのエピソードもとても面白い。

芸術家の売れない時代を書いたものはいろいろあると思うけど、というか、現在、名前のあるひとでも、かつては「売れない時代」があるものだから、現在の成功から振り返ることはよくある。

けど、この本に出てくる、作家や詩人の「売れない時代」は、永遠かもしれないんだ。というか、ほとんどの者質は一冊の本も出せないままの人生を送る。

案外、そういうひとたちのノンフィクションって少ないので、痛み半分、面白かった。

病院からの帰り道、電車のなかでこの本を読んでいると、ずいぶん、気持ちが落ち着いた。なにより、書店のオーナー・ジョージのひととなりと、発言に惹かれた。

まだ、この地球では共産主義の成功した国はない…だから、共産主義は必ずしも失敗といえない…など、純粋というか、ストレートというか、はっとするような発言が多いんだ。

まだ、ミニのことで気持ちがいっぱいで、うまく書けないけど、とにかく、魅力的な本だった。

ミニが早く元気になりますように。やっぱり、今はそれしか考えられない。