山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

もうろうとしている毎日。

なんとなく、生きています。

幸か不幸か、働かないといけないので、仕事に身を任せることで、少しずつ、最悪の精神状態から脱しつつあります。

とはいえ、事件当初の頃よりも冷静な分だけ、悲しみは深いです。

最初は、慟哭…という気分でしたが、今は、ひっそりとした喪失感に包まれ、普通に生活できるようになりました…というか、ちゃんと仕事してますけど…そのなかに、じんわりといつでも悲しみが忍び込み、ふとした時に思い出し、しみじみと浸る…という感じです。

でも、ご飯も食べられるようになったし、眠ることもできます。電車にも乗れるし、新聞も読めるし、本も読めるし、だいたい、なんでもできるようになりました。

メールも一部は返信できるようになりました。

さっきまで、石井裕也監督の映画「君と歩こう」見てました。DVDで。最近、満島ひかりさんと結婚した話題の若手監督ですね。

主演の森岡龍君、相変わらず、よかったなー。そして、ユニークでいい感じの作品でした。とても自由でやわらかくて、個性的な作品だった。

なんか、テレビとかやっていると、自分のダレに甘くなっているけど、新鮮な作品に出会うと、おーしっかりしなきゃな…って思う。

ミニは死んじゃったけど、二度と会えないけど。

あー本当にミニは死んじゃったんだなあ。全然、今でも信じられない。あんなに元気だったのに。あんなにいい子だったのに。

そのことが全然納得いかない。信じられない。

ミニにもう一度会えるなら、なんでもする。なにもいらない。このまま、生涯映画撮れなくても、小説書けなくても、どうなろうとかまわない。だから、ミニを返してほしい。

本当にそれだけが望みだなあ。会いたいなあ。

こういう気持ちで毎日を過ごしています。

今は、「アマデウス」の編集やってる。今週、ロケとかスタジオ収録とかいろいろあったけど、全部、乗り切って、深夜ドラマの脚本も書いたよ。

悲しみの底にいるけど、仕事はしてる。

仕事しているときは、忘れることができるからね。

ははは。

でも、悲しいのさ。