山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

おじさんの涙。

ロンドン11日目。

今朝は霧が立ちこめていました。



霧のなか、朝からアニマルレスキューへ。

みなさん、こんな感じの美しいお部屋で暮らしてます。



昨日も散歩した、美しい姿だけど、案外、凶暴なハスキーをご紹介。



その名もニキータ。

映画「ニキータ」のヒロインも、美しいけど冷徹な暗殺者でしたね。ちょっと似てる感じ。

でも。



まだ、10ヶ月なので、子供っぽく遊びます。

おなじみのKOU。



今日も外ばかり見てた。日本に帰りたいのかな。



そして、今日初めてやったのが、「SOCIALIZE」。

ってなんだよ?ってことですが、ようするに、犬舎に入って、犬と遊ぶことでした。

もちろん、人間に慣らす…という目的があると思うのですが、こちらとしてはかなり至福の時間です。

だって、こんなかわいー犬と一緒にひたすら、まったりするだけなんですもの。



ジャックラッセルテリアのパッチ。

もう、かわいいの、なんのって。



かわいすぐる…ので、写真撮ったり、抱きしめたり。

しまいには、こんな感じで私の腕のなかで眠ってました。



今日はちょっとしたエピソードがあります。

ボランティアの休憩室で休憩していたときのことです。

ボランティア同士でおしゃべりをしていました。私はその時、掲示板に書いてあることを必死で読んでいたので、なんの話題かわかりませんでした。

すると、突然、ひとりの男性が泣き出しました。

年の頃は50代から60代、恰幅のいい、おじさまです。

日本人でいうと、梅宮辰夫さんみたいな感じ。ちょっと近寄りがたい感じのする方でした。

そのひとが、声をあげて泣いている。びっくりして振り返ると、他のボランティアが彼を抱きしめてなぐさめていました。

あとで聞いた話によると、泣き出したおじさんは、一週間前に最愛の犬を亡くしたとのことでした。

その話をしていたら、こみ上げてきて泣いてしまったようです。すっごく大事にしていた犬だったそう。

初めてこのおじさんに会ったとき、ちょっと偉そうで感じワルって思ったけど、なんだか、私まで抱きしめたくなりました。

犬を亡くして一週間で、たまらなくて、ボランティアをしにきているなんて。それでも、犬の話をすると泣き出してしまうなんて。

うー気持ちわかる…。

犬を思う気持ちに国境も人種も、おじさんもないんだなーと思いました。

帰りがけ、おじさんに話しかけたくなり、「来週も来ますか?私は来るので、また、お会いできたら…」みたいなことを、優しく言ったら、

「クリスマスの買い物があるから、来られるかどうか、わかねーよ」

みたいに、つっけんどんに返されました。とほほ。

そんなこんなで、また、明日から学校です。