深夜の六本木で、映画「アルゴ」見て来ました。
24時開始にもかかわらず、8割くらい客席がうまってた。当たっているのね、良かった!
それにしても、手に汗握る緊張の2時間でした。
ベン・アフレック、さすが。俳優としてより、監督として優れているのじゃないかしら。
実話に基づいているとはいえ、脚本がとても上手。
シリアスな状況のテヘランと脳天気なハリウッドを対比させているのが秀逸。でも、どっかで、どっちも同じ人間なんだし…と思えるところがある。
ハリウッドの映画人の「典型的な」感じがまた、楽しい。偽映画でも当てる!と言ったり、「当たるなら、ソ連でも映画撮る」とか、言ったり、「監督?サルでもできる」といったり…。
映画人をバカにしているようでいて、画面からひしひしと映画愛があふれてる。それが、なんともハッピーな気持ちにさせる。
けど、一方で、そもそも、イラン革命に至る経緯を考えると笑ってばかりもいられない。
元々、石油目当てのアメリカが余計なことをしたから、あんなことになったのではないか…と思ってしまう。
石油が、中東にたっぷりある…というのが、地球、最大の皮肉だわ。
石油なんてなかったら、ムスリムと欧米がこんなに複雑なことにならずにすんだのではないかしら。
イスラムにはイスラムのルールがあるから、欧米の資本主義がいたずらにおかすべきじゃないって思う。
ううむ。悩まし。
けど、映画は良かった。いい映画みると、俄然、自分も作りたくなる。
うーがんばろ。