山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

お正月休みがもっと続けばいいのに。

明日でお正月休みが終わってしまう。

なんだか、残念。

仕事したくないとか、そういうことではなくて、「お正月休み」がもっと長く続いて、しかも、その期間は殆どのお店が閉まっていたり、電車の本数も減ったり、都市の機能がちょっと止まるくらいがいいなーと思うからです。

この大不況時代に何を言ってるんだ。

そんなことしたら、日本はますます、世界から取り残されるよ、と言われそうですが。

でも、ちゃんと休んだからって、全部ダメになるわけじゃあるまい。

一昨年、ロンドンでクリスマスを過ごして思ったのは、26日のボクシングデーになると、電車も止まり、店も閉まり、とにかく、都市が機能しなくなるのだけど、それがとても良かったのだ。

静かでひっそりしてて。

便利なのは結構だけど、時々、不便になって、それを楽しみたい、と思うようになった。

贅沢な話なんだろうか。

なんでもあり、いつでもあり、の状態も素晴らしいけど、それが素晴らしいのだと実感できるためにも、年に1度くらい、ちょっと不便な期間があってもいいと思う。

その期間は店も閉まる、とわかっていたら、昔のように保存のきく料理を工夫して作ったり、車や電車が止まっても、移動の手段を考えたり、長い休みだからこそできることをしたり…と、ぐっと楽しくなると思う。

多少、不便でも不便だからこそ、考えて、工夫するようになる。

(抜け駆けして店をやるひとも多くなるのかな、それが日本なのか?)

これから、経済が縮小され、少子化で人口が減り、日本全体がトーンダウンせざるおえなくなるなら、それを楽しんだほうがいいんじゃないか。

焦って、残りすくないパイを取り合うより、少しでも工夫して分けて食べるほうがよくないか。

そんな風に思えるのは、自分が若者ではないからだろうか。

…と休みが終わるまえに思いました。

もう、ガツガツするの、やなんだ。