山田あかねの一喜一憂日記

心に引っかかるテーマは前後の見境なく取材に行きます。映画、テレビ、本つくってます。

手の届く範囲で。

お正月休みが終わったら、瞬く間に忙しくなってしまい、日記を書くことができなかった。

毎日更新、なんて大嘘である。

昔はそうでもなかったのに。だんだん、くだらないことばかり書いていることに不安になり、かけなくなりました。もっと意味あること、情報力のあること書こうとすると、立ち止まってしまう。

最近、深く感心したのは、ゲーム理論のなかの安定マッチングというもの。

経済番組のために勉強して知ったものでありますが、ゲーム理論ってとても魅力的。

前にも書いたけど、「経済学」にはちょっと憎しみに近いような感情を持っていた。

市場は嘘をつかない、とか、マーケット至上主義とかのおかげで、「儲からないものは意味がない」とされていくように感じていたから。

都内のミニシアターはどんどん閉鎖になるし、売り上げが期待できない本は出版されないとか、耳の痛い話が多かったのだ。

それもこれも、市場原理主義のせいさ…って思ってね。

なんにでも値段をつけ、順位をつけ、儲かったひとが一番エライみたいな雰囲気はやだーと思っていました。

が。

なにも経済学ってそういうもんでもないらしい。

特にすごいなーと思ったのは、安定マッチングです。

そのめざすところが、「手の届く範囲の満足」だから。

いいじゃないですかー。

過去20年くらい、この世界は、「究極の」とか「最高の」とか、とにかく、ナンバーワンを求めてきたように思う。

けど、最高を求めるということは、勝者のみを祝福することになり、その他大勢の「勝てなかったもの」たちは救われないのだった。

が。

この安定マッチングのメカニズムを使うと、参加者みんながそこそこの満足を得られるようだ。

いいじゃないか、すごいじゃないか。

もうちょっと深く説明したいですが、タイムアウトです。

もう少し整理してから書きますねー。

眠し、眠しなので。

次の機会にゆっくりと。