山田あかねの一喜一憂日記

テレビディレクターをやりながら、小説書いてます。映画も撮りました。脚本なども書いてます。 本、買って下さいね。

裁判に行って来ました。

昨日は、木嶋佳苗被告の控訴審に行って来ました。

北原みのりさんの「毒婦。」を読んでから、この事件に興味を持ち、昨年は木嶋被告の故郷、北海道・別海町へ行ったり、関係のあった男性に話を聞いたりと、取材を続けてきました。

裁判へ行ったのは控訴審からで、傍聴は3回目です。

今回はかなり前の席に座ることができたので、近くから木嶋被告を見ることができました。

木嶋被告は、赤のタータンチェックのパジャマで入廷されました。

赤のタータンチェックのパジャマ。

ファンシーショップで売っているような、女の子好みのかわいいパジャマです。

女子同士のパジャマパーティーにでも行くようなパジャマ。

ヘアはワカメちゃんたいな、おかっぱというか、短めのボブで、とても殺人犯とは思えない雰囲気でした。

木嶋被告は死刑判決を受けていますが、それを不服として控訴しており、昨日はそれに対する裁判所からの「返答」だったわけです。

棄却でした。

裁判長が最初に「棄却」であると告げて、そのあと、延々、「なぜ、棄却なのか」ってことを述べます。

それが2時間くらいかかりました。

ひとつひとつ、ていねいに答えていくんですね。人の命に関わることだから、当然といえば当然ですが。

本人の木嶋被告は、ゆるぎない、というか、妙に自信にあふれた態度で、傍聴席を見渡したり、裁判長を見据えたりと、あんまり「困った様子」がなかったです。

冷静に考えたら、「死刑」を再び言い渡されたわけですから、もう少し動揺してもよいような気がしますが。

ここ1年くらい、この事件を見ていて、私が感じたことは、彼女は案外、普通の人だ、ということです。

イケメンが好きで、ブランドモノに弱くて、美味しい食事が好きで、キレイになりたくて、でも、ダイエットはできなくて。

高級な車やおしゃれなマンションがほしくて、裕福な男性との結婚を夢見ている。

ほら、どこにでもいる普通の女性ですよね。

でも、彼女はそれを手に入れるために、「普通じゃない」手段をとった…ってことなんだなーと。

そのギャップに興味があるし、どうして、そこまで「飛んで」しまったのか、にも興味がありました。

この1年取材して、自分なりに彼女が飛んだ理由が少しわかったような気がします。

それは、自分もどこか、彼女のようだからです。

そして、それは、突然やってくるものではなくて、彼女の人生のなかで、少しずつ積み上げられていったものだと思いました。

いろんな段階で、その時、別の展開があれば、殺人にまでは発展しなかったのではないか、というターニングポイントがあったような気がします。

そのポイントをひとつひとつ、悪い方向へ踏んでしまった…事件ってそういう結果として起こるのではないか。

ある日突然、ひとは犯罪者になるわけではないと。

すでに上告したようですから、これからも裁判は続くのでしょうけれども、あのゆるぎなさはどこから来るんだろうなとは思います。

今後ともこの事件は見つめていきたいと思っています。

その結果をある形で表現する予定ですが、それはまた、次の機会に。