昨日は、「人生スイッチ」という映画を見に行きました。
スペインのペドロ・アルモドバルがプロデューサーを務めたという、アルゼンチン映画。
ホントは、塚本晋也監督の「野火」を見ようと思ったのですが、映画好きの友人たちの評価も高く、見逃してはならない!作品のようなんですが、ちょっと疲労困憊気味で、体力と勇気に自信がもてず、ブラックコメディと聞いていたので、こっちを見ました。
「トラウマになる」とか「すごすぎる!」って言われてて。
で、人生スイッチ。
お客さん、結構入ってました。年配のひとばかりでもなかった。
アルゼンチンで大ヒット、こんな映画みたことない!みたいに宣伝には書いてありましたけど、そんなことはないです、当然ですが。
世にも奇妙な物語のように、奇妙なショートストーリーがいくつか続く作品です。
で、邦題が人生スイッチとなっているように、どこかで、運命が暗転するスイッチが入ってしまう…ようなお話でしょうか。
どれもそこそこ面白かったですが、やはりラストのhappy weddingがベストかな。
何が起こるかわからない、ということはなく、だいたい予想通りの展開なんですけど、
(他のストーリーもそうだけど、みなさん、こういうの、展開が予想できないのでしょうか。
だいたい結末予想つくのは、自分が脚本なども書くからでしょうか。
わりと定番の結末です、どれも)
展開の面白さより、アルゼンチンのひとたちの考え方や行動様式のほうが面白かったです。
おそらく貧富の差が激しく、富裕層と公務員は癒着し、賄賂が横行して、貞操感なども崩壊している。
と、書くと、ひどい社会のように見えるけど、そうかもしれないけど、なんとなく、みなさん、それでも楽しく生きてらっしゃる感じがします。
いっそさわやか、と言えるくらい。
それにしても、日本だとこのような作品はなかなか出来ないし、受け入れられないでしょうね。
倫理観が強いんでしょうか、日本のひとは。
「泣き」とか「感動」つう言葉が大好きなようで。
しかし、これから、わたくしも闘いが本番になってまいりますので、やわなことは言ってられないかもしれないです。
穴に落としてくる人もいれば、ヒモをたらしてくれるひと、梯子をかけてくれるひと、毛布を投げてくれる人、ショベルカーを用意してくれる人もいるので、生き延びております。
これからどうなるのかなあ。
人生スイッチの主人公みたいな気持ちではあります。
すでに私もスイッチ、押しちゃった感じです。
ははは。